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菜食主義
「菜食主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
菜食主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
るのに欠くべからざるものは何よりも或程度の健康である。瑞典《スエーデン》式体操、
菜食主義、複方ジアスタアゼ等を軽んずるのは文を作らんとするものの志ではない。
....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
われる。酒を呑まぬ媒妁は、ぽかんとして皆の酒を飲むのを眺めて居る。料理が出たが、
菜食主義の彼は肉食をせぬ。腹は無闇に減る。新郎の母者人が「ドウカお吸物を」との挨....
「ビジテリアン大祭」より 著者:宮沢賢治
実は動物質のものを食べないという考《かんがえ》のものの団結でありまして、日本では
菜食主義者と訳しますが主義者というよりは、も少し意味の強いことが多いのであります....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
ちらつく頃になると、好きな虫けらも見当らないので、そこらの雀という雀は、余儀なく
菜食主義者とならなければならない。脂肪の多い向日葵の実は、この俄仕立の青道心のこ....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
ラブリオラ著、唯物史観。ルボン著、群集心理学。 独文、ゾンバルト著、労働問題。
菜食主義(ドクトル加藤所有。これは長々の実行で実は少々心細くなったから、せめては....
「反抗」より 著者:豊島与志雄
云った。 「見給え、幹事有能だろう。」と村田が応じた。 話は、食物のことから、
菜食主義のことになり、一転して享楽主義の論となり、天才の本質は純粋享楽だというよ....
「日本文化私観」より 著者:坂口安吾
いうわけだか僕だけ外国人の間にはさまれ、真正面はコット先生であった。コット先生は
菜食主義者だから、たった一人献立が別で、オートミルのようなものばかり食っている。....
「母と娘」より 著者:岡本かの子
久しぶりで娘の帰る嬉びにいそいそと料理場に入って行った。スルイヤはベジテリヤン(
菜食主義者)であったが、其の家へ兎のシチュウの好きなフランス娘のイボギンヌと、ソ....
「年譜」より 著者:原田義人
き、シュニッツァーという金持の工場主と会い、自然療法をすすめられた。元来カフカは
菜食主義者でこのころには酒類も飲まなかったという。なお、これらの場所はカフカの公....