菱川[語句情報] »
菱川
「菱川〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
菱川の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「東海道五十三次」より 著者:岡本かの子
その見ゆる形に側面の略図を描いてある。勿論、改良美濃紙の復刻本であったが、原図の
菱川師宣《ひしかわもろのぶ》のあの暢艶《ちょうえん》で素雅な趣《おもむき》はちら....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
善を送るものは、句読を授けられた少年らの外、矢川文一郎、比良野房之助、服部善吉、
菱川太郎などであった。後に服部は東京で時計職工になり、
菱川は辻新次さんの家の学僕....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ておりますが、安房の国の人よ、それを憤《いきどお》り給うな。近世浮世絵の大宗匠|
菱川師宣《ひしかわもろのぶ》は、諸君のその三十五方里の間から生れました。源頼朝が....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
約束でね、御寮人には附きものの小女ですよ。あれで御寮人の髷が、元禄だった日にゃ、
菱川師宣えがく、というんですね。 何だろう、とお尋ねなさるのは承知の上でさ、…....
「北斎と幽霊」より 著者:国枝史郎
府|用達鏡師の子。中島または木村を姓とし初め時太郎|後鉄蔵と改め、春朗、群馬亭、
菱川宗理、錦袋舎等の号あれども葛飾北斎最も現わる。彫刻を修めてついに成らず、つい....
「我が円朝研究」より 著者:正岡容
にされていないが、前二作より遅れていることは明らかだろう。 まずまくらに主人公
菱川重信の画風を以てして、 「土佐狩野はいうに及ばず、応挙、光琳の風をよく呑み込....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
するに、余は鈴木春信の板画によりて最も深き印象を与へられたり。 春信の板画には
菱川《ひしかわ》一派の板画に現はれたる元禄時代の放胆なる筆勢は全く消滅してまた尋....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
まで激賞した。ところが桃山時代の屏風絵、岩佐又平などの写生画は勿論のこと、西川・
菱川の早い頃の作を見ても、女はみな外足でサッサと歩いている。多分二重に腰巻をして....
「春泥」より 著者:久保田万太郎
』の大将のつかい方がよかったからだ、いえば、それァ、あの男ばかりじゃァねえ。――
菱川だって西巻だって古く『矢の倉』のうちにいるものはみんなそうだ。」 「が、そこ....