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「萍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

萍の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
私の個人主義」より 著者:夏目漱石
に、私を救う途はないのだと悟《さと》ったのです。今までは全く他人本位で、根のない《うきぐさ》のように、そこいらをでたらめに漂《ただ》よっていたから、駄目《だめ....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
泉場には怪談が多い。そのなかでやや異色のものを左に一つ紹介する。 柳里恭の「雲雑志」のうちに、こんな話がある。 「有馬に湯あみせし時、日くれて湯桁のうちに、....
涙香・ポー・それから」より 著者:夢野久作
も探偵趣味の芽生えを培ったに違いありません。そのほか少年世界のキプリングもの、磯水や江見水蔭の冒険もの、単行本の十五少年漂流記なぞも無論その頃の愛読書で、どこ....
化け物の進化」より 著者:寺田寅彦
金持ちでもあてられるなどと書いてある。ここにも時代の反映が出ていておもしろい。雲雑誌には「西国方に風鎌というものあり」としてある。この現象については先年わが国....
風流仏」より 著者:幸田露伴
にされ、有もせぬ声まで聞し愚さ、箇程までに迷わせたるお辰め、汝も浮世の潮に漂う浮のような定なき女と知らで天上の菩薩と誤り、勿体なき光輪まで付たる事口惜し、何処....
細木香以」より 著者:森鴎外
た。遺稿の中に。 冬枯れてゐたは貴様か梅の花 紅梅に雪も好けれど加減もの 只遊ぶも経る月日かな つごもりや由なき芥子の花あかり 盗まれむ葱も作りて後の月 待事....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
かな 老い鳥や己が抜羽を顧る 古御所の蓬にまじり牡丹かな 荒れ寺や塔を残して麦畑の泥にたゞよふ旱かな 一八の東海道も戸塚かな 下闇を出づれば鶏の八つ下り 玉葛....
朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
》に、荻原《おぎわら》浜子の母方はなっている。浜子が八歳の明治廿一年には、末松青《すえまつせいひょう》氏たちの演劇改良の会が(末松氏は伊藤|博文《ひろぶみ》の....
田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
る十二階登壇人の続きには、 開業以前、建築中より登壇したる人というのに、末松青《すえまつせいひょう》、福地|桜痴《おうち》、矢野|竜渓《りゅうけい》、末広鉄....
小説 円朝」より 著者:正岡容
た池ばかりだった。なつかしそうに圓朝は、はるかの池のおもてへ目をやった。真っ青な《うきくさ》が一杯伸びて、音立ててその上を吹き渡っていく真昼の風があった。その....
俳人蕪村」より 著者:正岡子規
う》朱門を開く牡丹かな 浪花の旧国主して諸国の俳士を集めて円山に会筵しける時《うきくさ》を吹き集めてや花筵《はなむしろ》 傚素堂 乾鮭や琴に斧《をの》....
瓜の涙」より 著者:泉鏡花
の中へ入った。 墓は皆暗かった、土地は高いのに、じめじめと、落葉も払わず、苔はのようであった。 ふと、生垣を覗いた明い綺麗な色がある。外の春日が、麗かに垣....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
主として長田秋濤君の斡旋で成立したらしく、西園寺侯を主賓として、福地桜痴、末松青、尾崎紅葉、高山樗牛の四氏、ほかに松居君と榎本虎彦君とわたしの三人が加えられた....
温泉雑記」より 著者:岡本綺堂
泉場には怪談が多い。そのなかでやや異色のものを左に一つ紹介する。 柳里恭の『雲雑志』のうちに、こんな話がある。 「有馬に湯あみせし時、日くれて湯桁のうちに、....
三国志」より 著者:吉川英治
―長々お世話にあずかった上、些少の功労をのこして、いま流別の日に会う。……他日、水ふたたび巡りあう日くれば、べつにかならず、余恩をお報い申すでござろう」 彼....