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萱屋
「萱屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
萱屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
る、としばらくして、ふとあとへ戻るような、やや大きくなって、あの土間廊下の外の、
萱屋根のつま下をすれずれに、だんだんこなたへ引き返す、引き返すのが、気のせいだか....
「春の潮」より 著者:伊藤左千夫
りの流れに一枚板の小橋を渡して広い田圃を見晴らすのである。左右の隣家は椎森の中に
萱屋根が見える。九時過ぎにはもう起きてるものも少なく、まことに静かに穏やかな夜だ....
「紅黄録」より 著者:伊藤左千夫
尺あまりにのびた、父の三年忌には人の丈以上になるのであろう。畑の中に百姓屋めいた
萱屋の寺はあわれにさびしい、せめて母の記念の松杉が堂の棟を隠すだけにのびたらばと....
「母の手毬歌」より 著者:柳田国男
ら笹子のトンネルまでのあいだは、甲州では郡内という名をもって知られている。郡内の
萱屋は、山からこちらの東京都西部の民家とは、だいぶん形がちがっていて、横に長い家....