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落成式
「落成式〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
落成式の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「酒中日記」より 著者:国木田独歩
っとこれを御覧」 披《ひろ》げて二面の電報欄を指した。見ると或地方で小学校新築
落成式を挙げし当日、廊《ろうか》の欄《てすり》が倒れて四五十人の児童庭に顛落《て....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
ることができるかもしれない。(昭和八年八月、渋柿) 八月十五日に浅間山観測所の
落成式があった。その時に、開所後は入場券を売って公衆の観覧を許すという話が出て、....
「骸骨の黒穂」より 著者:夢野久作
おりましたが」 「ウムウム、中々の物識りという話じゃが、あの男がこの間、避病院の
落成式の時にこげな事を話しよった。……人間の舎利甲兵衛に麦の黒穂を上げて祭るのは....
「春昼」より 著者:泉鏡花
き。」 如何にも一月ばかり以前から取沙汰した今日は当日。規模を大きく、建直した
落成式、停車場に舞台がかかる、東京から俳優が来る、村のものの茶番がある、餅を撒く....
「ラジオ・モンタージュ」より 著者:寺田寅彦
ら、それは実に不思議な印象を与えるであろう。それほどでなくても、たとえば議院新築
落成式の日に、過去の議会におけるいろいろな故人の演説の断片を聞くことができても多....
「盈虚」より 著者:中島敦
《しょうへい》、器具、緞帳《どんちょう》の類を凡《すべ》て虎の模様一式で飾った。
落成式の当日、公は華やかな宴を開き、衛国の名流は綺羅《きら》を飾って悉《ことごと....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
なるに引き替えて、測りがたきは天の心、円道為右衛門二人が計らいとしていと盛んなる
落成式|執行の日もほぼ定まり、その日は貴賤男女の見物をゆるし貧者に剰れる金を施し....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
は源|頼朝、母は北条政子、幼名|千幡。正治元年千幡八歳のとき、父が相模川の大橋の
落成式に行って、馬から落ちたのがもとで急に薨去した。兄|頼家が二代将軍となったが....
「雨夜続志」より 著者:田中貢太郎
ゃないかね、僕が加波山の事件を免れたのは、鯉沼君に云いつけられて、宇都宮へ県庁の
落成式が何時あるか、ないかを調べに往ってたためなんだ、鯉沼君は乱暴だね、爆弾の糸....