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「落手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

落手の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
それを書いた。そしてそのついでに星野にあてて一枚の葉書を書いた。 「兄の手紙今夕落手。同時に父死去の電報を受取ったので今夜発ちます。御返事はあとから」 しかし....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
も)一同万歳を唱えて昨早朝|錨を当湾内に投じ申し候。 先日のお手紙は佐世保にて落手、一読再読いたし候。母上リョウマチス、年来の御持病、誠に困りたる事に候。しか....
瓶詰地獄」より 著者:夢野久作
れ共、尚何かの御参考と存じ、三個とも封瓶のまま、村費にて御送附|申上候間、何卒御落手|相願度、此段|得貴意候 敬具 月 日 海洋研究所 御中 ◇第....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
ので、大阪の事情が一向わからず失望した。八月六日出の、吉延さんからのハガキだけは落手した。 通信を望むよ。電報は一度かけるのに百フラン、一寸二十円程かかるので....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
になりましたろう。それから脈も。お元気でしょう? きのう栗林さんが打った電報御落手のことと存じます。 用事だけ先ず申しますが、本月と一月一杯、ちょ/\出ると....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
たことを言っておいて、 「それはそうと、今朝ほどお手紙をさしあげましたが、まだ御落手《ごらくしゅ》にはなりませんでしたか」 藤波は、苦りきった顔で、 「おう、....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
省略する。 頃日友人の理学士(東大理学部、植物学出身)恩田経介君から次の書信を落手し、この営星について同君の披瀝せる見解を知ることが出来たので、ここに君の書信....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
その後は存外の御無沙汰、平に御海恕|可被下候。御恵贈の『新俳句』一巻今日学校にて落手、御厚意の段難有奉拝謝候。小生爾来俳境日々退歩、昨今は現に一句も無之候。この....
青春の息の痕」より 著者:倉田百三
なたからのかずかずのやさしいすぐれた手紙や、小包み、雑誌などはみな残らずたしかに落手いたしています。そしてそのたびごとにあなたの熱い真心を深い感謝と、そしてとき....