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落籍す
「落籍す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
落籍すの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「うつり香」より 著者:近松秋江
ってからも今までのとおり時々お宮を呼んで加藤の家に泊めた。それでいて私は、お宮を
落籍すなら受け出してすっかり自身のものとしてしまうことも出来なかった。 「お前、....
「足迹」より 著者:徳田秋声
間もよく家を明けた。時とすると五、六日も家へ寄り着かないことがあった。洲崎の女を
落籍すとか、落籍して囲ってあるとかいう風評が、お庄らの耳へも伝わった。どっちにし....
「わが寄席青春録」より 著者:正岡容
と、世帯を畳んで大正橋のほとりの下宿へ移り住み、時々妓と逢っていた。が、この妓を
落籍するには、二千円余のお金がいった。当時の私は一カ月の生活が乱酒さえしなければ....