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落語家
「落語家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
落語家の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「家霊」より 著者:岡本かの子
しても、また、こんなにしても、そりゃ小手先でも彫れるがな」 今度は、この老人は
落語家でもあるように、ほんの二つの手首の捻《ひね》り方と背の屈め方で、鏨と槌を繰....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
」 「若旦那はどんな遊び方をします」 「それはよく存じませんが、なんでも太鼓持や
落語家《はなしか》の芸人なぞを取巻きに連れて、吉原そのほかを遊び歩いているように....
「食魔」より 著者:岡本かの子
。掌で唇の泡を拭い払うと、さも甘そうにうえーと※気を吐いた。その誇張した味い方は
落語家の所作を真似をして遊んでいるようにも妻の逸子には壁越しに取れた。 彼は次....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
吉のおっかさんが自身番へ駈け込んで、おいおい泣いているのよ」 しん吉というのは
落語家しん生の弟子で、となり町の裏に住んでいる。年は二十四、五で、男前は悪くない....
「江戸か東京か」より 著者:淡島寒月
んなに動乱を極めている明治元年の頃は、寄席などに行くものがない。ぺいぺい役者や、
落語家やこの種の芸人が食うに困り、また士族などが商売を初める者が多く、皆々まず大....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
坊さんに申しますと、その坊さんは黙って微笑みながら、拇指を出して見せました、ちと
落語家の申します蒟蒻問答のようでありますけれども、その拇指を見せたのであります。....
「梵雲庵漫録」より 著者:淡島寒月
杵で臼を搗いて、カチカチと拍子を取るものが現われた。また、それから少し下っては、
落語家のへらへらの万橘が、一時盛んな人気だった頃に、神田台所町の井戸の傍だったか....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
一 高坐の牡丹燈籠 明治時代の
落語家と一と口に云っても、その真打株の中で、いわゆる落とし話を得意とする人と、人....
「月の夜がたり」より 著者:岡本綺堂
月の順にだんだん話していくことにしよう。 そこで、第一は二十六夜――これは或る
落語家から聞いた話だが、なんでも明治八、九年頃のことだそうだ。その
落語家もその当....
「廿九日の牡丹餅」より 著者:岡本綺堂
璃や踊りの稽古所ばいりを始めて、道楽の果てが寄席の高坐にあがるようになった。彼は
落語家の円生の弟子になって千生という芸名を貰っていたのである。実家が相当の店を張....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
、女団洲という異名を呼ばれるようになった。その得意思うべしである。結局ある人――
落語家の談洲楼燕枝であるとか聞いている――の紹介で団十郎の門下に加えられて、市川....
「斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
が、正直正太夫という名からして寄席芸人じみていて何という理由もなしに当時売出しの
落語家の今輔と花山文を一緒にしたような男だろうと想像していた。尤もこういう風采の....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
であるというのが二葉亭の禅に対する断案で、何かの茶咄のついでに一休は売僧、白隠は
落語家、桃水和尚はモーズレーの研究資料だと茶かした事があった。 結局書斎の研究....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
弥と改む。時に六十六歳。 ○十二月、柳亭燕枝、春風亭柳枝、桂文治らが、春木座にて
落語家芝居を催す。案外に成績の好かりしために、その後もしばしば催したり。 ○一月....
「大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
、風を切って一つ跳ねるが最後、苫を突きぬいて、川中へ飛び込んで仕舞ったです。全で
落語家の咄しっても無いです。が、綸はまだ着いてましたので、旦那は急いで綸を執る、....