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落馬
「落馬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
落馬の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「競馬」より 著者:織田作之助
て次の障碍《しょうがい》競走《レース》では、人気馬が三頭も同じ障碍で重なるように
落馬し、騎手がその場で絶命するという騒《さわ》ぎの隙《すき》をねらって、腐《くさ....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
の脇腹に、はッしと命中いたしました。 ために古高新兵衛はドウと顛落《てんらく》
落馬したことは勿論のこと、そのまに危うく難を避け得た黒住団七が凱旋将軍のように決....
「義民甚兵衛」より 著者:菊池寛
村人たち (銘々嘆息する)……。 茂兵衛 それにな。何より悪いことは、松野様が
落馬あそばした所が、地蔵堂の手前で、まぎれものう弦打村の境内じゃ。御奉行様もいわ....
「姉川合戦」より 著者:菊池寛
は、織田と浅井家の同盟を斡旋した男だ。長政を落さんとして奮戦中馬を鉄砲で射られて
落馬したので、遂に擒りにせられて信長の前に引き据えられた。信長は安養寺には好意を....
「桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
に、髪は総髪に、歯は鉄漿で染めると云う有様であった。その一方には今度の戦で沓掛で
落馬した話も忘れられてはならない。しかし、とも角文武両道に心掛けたのは義元である....
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
から攻撃を続けるので明軍次第に敗色を現した。如松は始め、恵陰嶺を越え来る時にも、
落馬して額を傷つけたが、この乱軍の最中にまた馬から落ちた。井上五郎兵衛望み見て忽....
「真田幸村」より 著者:菊池寛
村は、三つの深手を負ったところへ、この鉄砲組の弾が左の首摺の間に中ったので、既に
落馬せんとして、鞍の前輪に取付き差うつむくところを、忠直卿の家士西尾|仁右衛門が....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
」 「………?」 「いや、お気にかけずに、お気にかけずに。身共笑うたのは尊公方の
落馬ぶりが見事でござったゆえではない。あれなる黒めが、人前も弁えず怪しからぬ振舞....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
、馬を止めてまた走り去るものがあり、残り一人のリチャアドソンは松原というところで
落馬して、その馬だけが走り去った。薩摩方の武士は
落馬した異人の深手に苦しむのを見....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
と、見事に膝まで突込んだ。 (あっ、)と抜こうとして、畦へ腰を突いたっけ、木曾殿
落馬です。 お察し下さい、今でこそ話すが、こりゃ冥土へ来たのかと思った。あの広....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
グのいわゆる胃と頭脳と眼から来るという「妖怪的幻影」の学説に共鳴していった。私は
落馬してちょっとした挫傷をしたために四、五日は外出することも出来ないが、あなたが....
「一週一夜物語」より 著者:小栗虫太郎
ところが、その夜ヘミングウェー嬢に、神経痛の発作が起りました。前年、ポロの競技中
落馬が原因で、その後は、暑さ寒さにつれ、右肩が痛むのです。それでパドミーニと交代....
「かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
仮り名にとどめてあわれ評判の秀才もこれよりぞ無茶となりける 試みに馬から落ちて
落馬したの口調にならわば二つ寝て二ツ起きた二日の後俊雄は割前の金届けんと同伴の方....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
てもらうのです。用談も手間取りますが、そうした中でも未開な北海道の旅行中に幾度も
落馬したこと、アイヌ小屋で蚤袋という大きな袋に這入って寝て睡りかねたこと、前日乗....
「新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
、コサック騎兵が馬にのって逃げて行く、その中の一人が弾に顔をうたれて手を以て掩い
落馬しかけている図などあって、私は幾度もそれを真似て描いたものであった。また出征....