» 著す

「著す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

著すの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
験場長となる。金曜夕の講演を始む。 一八二七年 「化学手細工」を著す。ブランド教授辞職す。 一八二九年 ウールウィッチ海軍大学の....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
だあとではもう誰一人阿 Quei の噂をする者がないので、どうして「これを竹帛に著す」ことが出来よう。「これ竹帛に著す」ことから言えば、この一篇の文章が皮切であ....
風波」より 著者:井上紅梅
周し完って話を引取った。「棒を恨んで人を打つ。それがなんだ。大兵が今にもここへ到著するのをお前達は知らないのか。今度おいでになるのは張大帥だ。張大帥はすなわち燕....
『地球盗難』の作者の言葉」より 著者:海野十三
そうなることを僕は心から祈る者である。僕は、近き将来に於て、卓越した科学小説家の著すところの数多くの勝れた科学小説を楽しく炉辺に読み耽る日の来ることを信じて疑わ....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
なかった。そしてこう思った。これもまた貌を変えた執著であろうと。彼は執著をまた執著するのである。おれには最早過去があるばかりだ。背後が頻りに顧みられる。背後には....
学生と教養」より 著者:倉田百三
己主義には深い根拠があり合理的に、正直に思索するときには誰しも一応は利己主義に帰著するくらいのものである。むしろここから反転して利他主義に飛躍するのが道筋ともい....
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
子」とある、叔父は之を余に示して「アノ方は米国の令嬢と見える、爾して此の様な書を著す所を見ると仲々学問も有る、事に依ると女ながらも米国政治家の私雇の書記でも勤め....
運命」より 著者:幸田露伴
言を聴かば、含笑して点頭せん。 女仙外史一百回は、清の逸田叟、呂熊、字は文兆の著すところ、康熙四十年に意を起して、四十三年秋に至りて業を卒る。其の書の体たるや....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
出発する。途で会う一人の寡婦の歎願を押し除けて、日がとっぷり暮れてから彼の館に到著する。彼は著くとすぐに、イギリスから来るはずのムシュー・シャルルが著いているか....
海神に祈る」より 著者:田中貢太郎
す」 釜礁は港の口に当る処に横たわった大きな礁で、それを砕きさえすれば工事も落著するのであった。 「釜礁がどうしたのか」 「此の二三日、彼の釜礁は、竜王が大事....
省察」より 著者:デカルトルネ
わちただ私が明晰かつ判明に知覚するもののみが私をまったく説得するということ、に帰著するのである。そしてたしかに、このように私が知覚するもののうち、或るものは何人....
挿話」より 著者:徳田秋声
ていたが、昨日思いがけなく兄のところで見た様子によると、子供のころから姿振に無頓著すぎる質であったとはいえ、近ごろはあまり見いい風をしていないのが、姉妹たちの手....
辞典」より 著者:戸坂潤
ニキのイデオロギーを完全に脱することが出来た。一八八三年『社会主義と政治闘争』を著す。翌年アクセリロート(P. Akselrod)、ドイッチュ(L. Deuts....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
ざくりげ》』の滑稽とその揆《き》を一にするものならずや。 三 仏蘭西人テイザン著す所の日本美術論は北斎の生涯及画風を総論して甚《はなはだ》正鵠《せいこく》を得....
十二支考」より 著者:南方熊楠
るいは時鳥《ほととぎす》とか鶏とか、甚だしきは神武天皇の御事だとか、紛々として帰著する所を知らなんだ。それを嘲《あざけ》った「猿ならば猿にしておけ呼子鳥」と市川....