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著作権
「著作権〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
著作権の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
行きはなはだ振わざるがごとし。
問 予の全集は三百年の後《のち》、――すなわち
著作権の失われたる後、万人《ばんにん》の購《あがな》うところとなるべし。予の同棲....
「一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
せしめて其代料を支払わず、紙屋印刷屋へ注文した書冊の代料を支払わず、或は、他人の
著作権を侵害して円本の材料とするなど、彼等の不徳行為は※指に遑なしで、其ため強硬....
「三四郎」より 著者:夏目漱石
者は一人もないんだからなあ」 与次郎はまじめである。三四郎に「偉大なる暗闇」の
著作権を奪われて、かえって迷惑しているのかもしれない。三四郎はばかばかしくなった....
「二つの庭」より 著者:宮本百合子
た。伸子には、女人のことよりも、相川良之介が、僕の遺産は百坪の土地と僕の家と僕の
著作権と僕の貯金の二千円あるだけである。僕は、僕の自殺したことで僕の家の売れない....
「山本有三氏の境地」より 著者:宮本百合子
の命」。 一九二五年。松竹キネマ製作の映画「坂崎出羽守」は戯曲「坂崎出羽守」の
著作権を侵害せる事実明白なるにより、劇作家協会の後援を得て社長大谷氏を訴う。国民....
「昭和の十四年間」より 著者:宮本百合子
身を曝した芥川龍之介の死は、その遺書の中に、「僕の遺産は百坪の土地と僕の家と僕の
著作権と僕の貯金二千円のあるだけである。僕は僕の自殺した為に僕の家の売れないこと....
「討論に即しての感想」より 著者:宮本百合子
い高率で、殆ど収入の八五パーセントもとられること、その上政府は文化財である故人の
著作権に対して勝手な収入予想をして税をかけようとしていること、それらはただ文学者....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
目にあった。教科書を必要なだけ出版することは日本の出版界に課せられた義務である。
著作権擁護の動きが目立った。幾つかの雑誌で原稿改作訂正、無断掲載、偽作等の事件が....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
、この点日本文芸院側の計画もあまり差違はなかったように見える。処が最近警保局は、
著作権法実施に備えるために
著作権審査会の構成の目論み、その機会を借りて、同審査会....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
の善導的感激は、決してそんなセンティメンタルなものではない。政府は一九三五年七月
著作権審査会官制の実施の旨を公布した。之は改正
著作権法に基くもので、『大菩薩峠』....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
有効な文芸統制機関であるかは、世間の云う通りでもあるし、又ここからも判ることだ。
著作権審査会に就いては世間でと角の議論が交されているが、本当に作家や出版屋という....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
よりて保護存養せしめて貰って行けば結構だが、遠い将来のことは是非もないが、国家が
著作権或は登録権を保護する限りそうして行って貰いたいものである。 第二 著作に....
「真相かくの如し」より 著者:坂口安吾
無断の転載である。 これを私に知らせるために、わざわざ訪ねてきてくれた友人は、
著作権法に通じた人であった。彼はニヤニヤしていった。 「
著作権法にふれていると思....
「著作権の問題」より 著者:伊丹万作
著作権の問題 伊丹万作 社会の各層に民主化の動きが活溌になつてくると同時に、映....
「申訳」より 著者:永井荷風
一任したのは、累禍を他人に及す事を恐れたが故であった。 拙著「あめりか物語」の
著作権は博文館が主張するが如く、其の専有に帰しているものではない。同書の原稿は明....