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「著書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
著書の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十円札」より 著者:芥川竜之介
した。第二にある出版|書肆《しょし》は今しがた受取った手紙の中に一冊五十銭の彼の
著書の五百部の印税を封入してよこした。第三に――最も意外だったのはこの事件である....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
和《やわら》げました。この国の土人に尋ねて御覧なさい。彼等は皆|孟子《もうし》の
著書は、我々の怒に触《ふ》れ易いために、それを積んだ船があれば、必ず覆《くつがえ....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
ことである。今人は既に中学生さえ、猿であると信じている。と云う意味はダアウインの
著書を信じていると云うことである。つまり書物を信ずることは今人も古人も変りはない....
「或る女」より 著者:有島武郎
底止《ていし》なく書く事です。しかしあすの奮闘的生活(これは大統領ルーズベルトの
著書の“Strenuous Life”を訳してみた言葉です。今この言葉は当地の流....
「星座」より 著者:有島武郎
たのだが、自分は学校で「農政および農業経済科」を選んでいるくせに、その人にどんな
著書があるかをさえ調べてみたことはなかったのだ。
「そうだってね。僕にはその無政....
「想片」より 著者:有島武郎
来て私はホイットマンの言葉を思い出す。彼が詩人としての自覚を得たのは、エマソンの
著書を読んだのが与《あずか》って力があると彼自身でいっている。同時に彼は、「私は....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
を宣告された後に亡命し、またかの哲学者プロタゴラス(Protagoras)もその
著書は公衆の前で焼かれ、その身は国土から追われた。神々は自然力を人格化したものだ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
あり得ぬとは保障し難い。 しかしこれらを斟酌しても本書は日本に於いては破天荒の
著書である。是を完成し終った後、先生は二月一日突然発病し僅々三十五時間で逝いた。....
「明治十年前後」より 著者:淡島寒月
を書いたのは、天和二年四十二歳の時で、『一代男』がそれである。 幸い私は西鶴の
著書があったので、それを紅葉、露伴、中西梅花(この人は新体詩なるものを最初に創り....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
Tyndall. 一八二〇―一八九三。一八八二以来退隠。科学者なれど文才あり、
著書多し。 ヂュワー(人)Dewar. サー・ジェームス・ヂュワー。一八四二年に....
「茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
ロクな著述がない、茶人の作った書物に殆ど見るべきものがない、殊に名のある茶人には
著書というもの一冊もない、であるから茶人というものは愚人である、茶は面白いが茶人....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
マザーの「ニューイングランド魔術史」には精通していたのだ。ついでながら、彼はこの
著書を深く固く信じていたのである。 じじつ、彼には小利口で抜け目のないところと....
「西航日録」より 著者:井上円了
、図らずもこの地において再会せるは、実に奇縁というべし。氏、余に送るに写影および
著書をもってす。その中に『羅浮紀游』一帙あり。その詩中に「焚、猿鶴共一席、月来百....
「広告」より 著者:伊丹万作
この一文は私の友人の
著書の広告であるから、広告のきらいな方はなにとぞ読まないでいただきたい。 この....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
た場合はなるべく人命を損せざる事に注意すべし」とあり、一七七六年のチールケ大尉の
著書には「学問に依りて道徳が向上せらるる如くまた学問に依り戦術は発達を遂げ、将軍....