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「著述〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

著述の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
なるわけではありますまい。改名主《あらためなぬし》などがなんと言おうとも、立派な著述なら、必ずそれだけのことはあるはずです。」 「それにしても、ちと横暴すぎるこ....
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
に生き残るであろうとみてもよろしかろうと思います。終りに臨《のぞ》んで私はこの小著述をその最初の出版者たる故中村弥左衛門君に献じます。君の霊の天にありて安からん....
婦系図」より 著者:泉鏡花
なんですから。父さんはね、それにね、頃日は、家族主義の事に就いて、ちっと纏まった著述をするんだって、母屋に閉籠って、時々は、何よ、一日蔵の中に入りきりの事があっ....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ものがなかった。彼は古代の思索者中での第一人者であったらしいが、しかし数多い彼の著述のうちで今日に伝わっているものはただわずかな断片にすぎない。彼の考えによると....
灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
日本動植物譜』は特に我が文明の為に紀念すべき書たるに留まらず、古今の博物書中の大著述の一つで、殊に日本に関する博物書としては今猶お権威を持ってる名著である。且初....
駆逐されんとする文人」より 著者:内田魯庵
りするは皆同一任務の機械的反覆である。文人も亦生活の鞭に引叩かれる為め千篇一律の著述をする事はするが、本来手の仕事でも足の仕事でも眼の仕事でも口の仕事でもなく、....
二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
スとして立派に成立していたのでは無かった。従って操觚者が報酬を受くる場合は一冊の著述をする外なく衣食を助くる道は頗る狭くして完全に生活する事が極めて難かしかった....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
視し或は冷笑するのは気の毒千万である。淺野先生が二十余年に亘る研究の結果の数種の著述心霊講座、神霊主義と共に本書は日本に於ける斯学にとりて重大な貢献である。 土....
茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
い。 三 予はこう思ったことがある、茶人は愚人だ、其証拠には素人にロクな著述がない、茶人の作った書物に殆ど見るべきものがない、殊に名のある茶人には著書と....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
の如く自ら信ずるところ厚く、天下の師を以て任じたのは他にはない。古今作者を列べて著述の量の多いのと、なかんずく大作に富めると、その作の規模結構の大なると、その態....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
中江篤介などであった。しかして自分もその間において哲学、倫理学、心理学等に関する著述または翻訳を発行し、それから宗教その他の思想問題について種々意見を発表したの....
三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
島田三郎合訳と署した代数学だか幾何学だかを偶然或る古本屋で見附けた。余り畑違いの著述であるのを不思議に思って、それから間もなく塚原老人に会った時に訊くと、「大変....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
なく芝の愛宕下の高谷塾に入塾した。高谷塾というは『日本全史』というかなり浩澣な大著述をしたその頃の一と癖ある漢学者高谷龍洲の家塾であって、かなり多数の書生を集め....
四十年前」より 著者:内田魯庵
記の『経世偉勲』よりも面白く読まれた。『経世偉勲』は実は再び世間に顔を出すほどの著述ではないが、ジスレリーの夢が漸く実現された時、その実余人の抄略したものを尾崎....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ますその数を減じ、結局戦争が稀となるであろう」と論じている。 仏国の有名な軍事著述家でフリードリヒ大王の殊遇を受け、一七七三年には機動演習の陪観をも許されたG....