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「葡萄糖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

葡萄糖の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恋愛曲線」より 著者:小酒井不木
通常この液の中へ、エネルギーの源即ち心臓の食物として、少量の血清アルブミンか又は葡萄糖を加えると、心臓は長い間搏動を続けるのである。一番よいのは、ロック氏液の代....
大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
口からではなく直接血管の中に注ぎ込んで生きているんです」 「ふーむ、すると病人が葡萄糖の注射をするようなものだな」 辻艇長がうなずいた。この話を、風間や木曾に....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
が必要なのでしょうが、うちでは、迚も不可能です。泰子が衰弱をとり戻せずこの数日来葡萄糖を注射していますが、食慾なく、母の目には益※やつれを加えているらしいから。....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
です。あぶないと心配していたら、てっちゃんもやったのですって。歩いて帰った翌日、葡萄糖を注射して直った由、すこしやせていました、が、勤めがひどく疲労させるらしい....
肝臓先生」より 著者:坂口安吾
険組合員三月分報酬請求書の件 貴医御提出標記請求書中、左記患者に対し頭書の通り葡萄糖注射を行われあるも、右注射使用の理由具体的に夫々御回答|煩度及照会候也 ....
白木蓮」より 著者:豊島与志雄
豆をつっつきに来るのだが、喜美子にやさしい眼差しと言葉を投げかける。白紙に包んだ葡萄糖の大きな塊りを、袂から取り出して彼女に与える。 「これ、なんだか知ってる。....
現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
あたりまえに話をなさるので、マサカと思っていました。しばらく前に服薬を中止して、葡萄糖の注射で眠りをさましていましたから、今日、明日ごろ、正気にかえると先生のお....
小さな山羊の記録」より 著者:坂口安吾
たゝかく迎えてくれた。疲れきった私は、病人に同情され、病人が看護婦をつれてきて、葡萄糖やビタミンの注射を打ってくれたりしたが、透きとおるような皮膚をした青年たち....
郷愁」より 著者:織田作之助
局悪いと思い乍ら、毎日、しかも日によっては二回も三回も打つようになる。その代り、葡萄糖やヴィタミン剤も欠かさず打って、辛うじてヒロポン濫用の悪影響を緩和している....
食道楽」より 著者:村井弦斎
浦賀の水飴は西浦賀田中和泉屋にあり。今は盛に外国へ出輸す。 ○水飴は半ば有益なる葡萄糖に変化したる糖分六割と糊精一割六分と少量の蛋白質を含み、滋養分|甚《はなは....