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蓄電池
「蓄電池〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蓄電池の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
焼け残り、その両側は空であるのも異様な風景であった。 ◯米国飛行士一名、五部の元
蓄電池室の裏へ降りし由。石井君たちが捕虜とした。ピストル二丁、弾丸二十発位、持っ....
「青服の男」より 著者:甲賀三郎
時にボタンを一つ押すと、パッと拡がるという発明だとか、靴の下に車をつけて、背中に
蓄電池を背負っていて、小さいモーターで廻す発明だとか、そうかと思うと、海の水から....
「難船小僧」より 著者:夢野久作
しい人間だったよ。……その時分……昭和二年頃には、小型な、軽い、無尽蔵に強力な乾
蓄電池の製作に夢中になっていたっけ。世界中の動力を
蓄電池の一点張りにするてんで、....
「人間レコード」より 著者:夢野久作
に囁いた。 「今のも録音機のフイルムに感じたろうか」 「感じてます。器械を列車の
蓄電池と繋ぎ合わせて開け放していますから……まだ五十分ぐらいはフイルムが持ちます....
「地図にない島」より 著者:蘭郁二郎
「そんな旧式なもんつけてませんわ、これ電気船ですもん」 「ははあ、するとやっぱり
蓄電池かなんかで……」 中野は、そういえばこの船がスマートな流線型であるのは、....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
まっている。もう処置なしだ」 山ノ井は、そういった。がっかりした声である。 「
蓄電池の方は?」 「だめ、ぜんぜん電圧がない。……もうだめだ。死ぬのを待つばかり....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
「おい、停電したが、どういうわけだ。なに暴風雨で発電機の中に水がはいった。……
蓄電池だけで、電話とエンジンの点火とだけを辛うじて保たせてあるって。ええ、なんだ....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
てくれぬので、始終きまった馬力を要する器械にはちょっと使いにくい。しかしこれには
蓄電池という都合のよいものがあって、風の力を電気の力に変じて蓄え、必要に応じて勝....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
至極のんびりしたものである。 おまけに、電源地若松だが、夜はまっ暗だ。かぼそい
蓄電池燈とロウソク明り。さてその明りを頼りに、お膳が並んだところで、あと組を皆し....