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蓄髪
「蓄髪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蓄髪の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運命」より 著者:幸田露伴
億兆を鳥飛し獣奔せしめて憚らず、功成って少師と呼ばれて名いわれざるに及んで、而も
蓄髪を命ぜらるれども肯んぜず、邸第を賜い、宮人を賜われども、辞して皆受けず、冠帯....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ところは社寺領上地の命令となり、表面ばかりの禁欲生活から僧侶は解放され、比丘尼の
蓄髪と縁付きと肉食と還俗もまた勝手たるべしということになった。従来、祇園の社も牛....
「風知草」より 著者:宮本百合子
を払っている様子にはユーモアがあった。拘置所では世間並に髪を生やしておくのにさえ
蓄髪願という書類を出さなければならなかった。こんな大きい髯をもっているために、こ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
つぼ眼が異様だった。 頭は青く剃っている。 これは先年、大患のとき、医師が「
蓄髪はおよろしからず」と、すすめたことからの剃髪で、べつに出家発心のためではない....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
渦を巻き、半白の髪を、むりに結い上げているのである。この年配で、こんな世話のいる
蓄髪を敢てしているのは、世間流行の“入道”の態が嫌いなのかもわからない。そんなと....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
名を絶つは不孝の大なるものなり、子孫の為、図るところあるべしと。禅師これに従ひ、
蓄髪して、宅を蜂須賀|邑に構へ、足利氏を改めて、浜といひ、小六|正昭と称し、後蜂....