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「蓋然性〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

蓋然性の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
モルグ街の殺人事件」より 著者:佐々木直次郎
に、ほんのちょっとした注意もひかないで、起っているのだ。一般に暗合というものは、蓋然性《プロパビリティ》の理論――人間の研究のもっとも輝かしい対象にもっとも輝か....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ウィンの研究/遊星の回転方向/ピッケリングの説/天体に関する我々の観念の正しさの蓋然性 ※ 太陽並びに恒星の輻射の原因に関する古代の諸説/マイヤー及びヘルムホル....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
て、そうした後に発見されたのだからね」 「冗談じゃない。どうしてあの虹が、そんな蓋然性に乏しいものなもんか。偶然か……それとも、レヴェズの美わしい夢想だ。言を換....
火山の名について」より 著者:寺田寅彦
あり、千島のカイモンと同系と考えるほうがよさそうにも思われ、少なくも両方に同等の蓋然性がある。それでこれらもすべて現在の確実な事実としての名だけを採る事にする。....
案内者」より 著者:寺田寅彦
ような「発見」に冷淡な学者が攻撃される。しかし科学者としては事がらの可能不可能や蓋然性の多少を既成科学の系統に照らして妥当に判断を下すほかはないので、もし万に一....
一つの思考実験」より 著者:寺田寅彦
実化されたようでもあるが、残る半分すなわち日刊の廃止という事はちょっと実現される蓋然性が乏しい。 しかし旬刊週刊等の発行によって個人個人にこの実験を不完全なが....
科学論」より 著者:戸坂潤
統計的なるものに他ならないということとか、それからエントロピーの増加率が統計的な蓋然性しか持たないとか、という現象が夫である。 だが問題は、こうした統計的操作....
イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
の要請ではなかったか。ここにはだから偶然性にすぎない。電子の存在は、電子の存在の蓋然性に外ならない、とも云われている。 この測定に於ける不精密さは併し、決して....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
原因を探究すること、及び、 二、将来におけるかかる原因の全的または部分的除去の蓋然性を検討すること。 この問題に十分に立入り、そして人類の改善に在来影響を及....
経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
のすべての財貨に対する関係において変動しているのを見出す、かくて吾々は、たぶんの蓋然性をもって、変化はこの後の貨物にあったのであり、それと吾々が比較した諸貨物に....
リズムの構造」より 著者:中井正一
れは単に機械的ではなく、また個人的でもなく、まったく集団的である。そして、単なる蓋然性にたよるものでもなく、また偶然性でもなく、必然性に向っての戦端である。 ....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
六六〇、〇〇〇であるとかいうのは、どの点から見てもありそうなことではない。しかし蓋然性を縷説《るせつ》する必要はない。新表が正しかろうと否とを問わず旧表が誤って....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
論をも直ちに喜んで採用するという態度をもってこれらの問題を率直に検討するならば、蓋然性も根拠もない仮説を作るのは、人類科学の領域を拡大するゆえんではなくしてこれ....