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「蓼科山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

蓼科山の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
状に一定した面白味でもあるかと思って来る旅人は、大概失望する。浅間ばかりでなく、蓼科山脈の方を眺めても、何の奇も無い山々ばかりだ。唯、面白いのは山の空気だ。昨日....
雪の上の足跡」より 著者:堀辰雄
い大きな石崖のうえに立って、秋らしい日ざしを浴びながら、病みあがりらしくぼんやり蓼科山《たてしなやま》の方をながめていた。その晩、宿の主人がいうのに、そのときそ....
酒徒漂泊」より 著者:佐藤垢石
大浅間の頂は、真っ黒な雪雲に掩われて窺い知れないが、南佐久の遙かな空には真っ白な蓼科山が鋭い線を描いて、高く天界を截っていた。 凄寒を催す眺めだ。この雲行なら....
澪標」より 著者:外村繁
残さない。むしろ私はほのぼのとした幸福感に浸っているようであった。 翌日、私は蓼科山に上り、夜行で上京した。数日滞在して、帰省した。 九月、関東大震災が起り....
釜沢行」より 著者:木暮理太郎
れる筈の山は皆一望の下に集った。小川山の上からは木曾の御岳が覗いていた。八ヶ岳と蓼科山との間に奥穂高、常念、大天井から鹿島槍、五竜に至る北アルプスの大立物が、銀....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
岳とが重り合っている上に富士。舟窪岳と不動堀沢岳(今七倉岳と称するもの)との間に蓼科山。其後ろに金峰山。不動堀沢岳の最高点の上で金峰の左に甲武信三山。針木蓮華と....