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蔚
「蔚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蔚の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
ることになり、媾和も全く破れて再度の朝鮮出兵が起る。これが慶長の役で、加藤清正の
蔚山籠城なぞはこの時の事である。 碧蹄館の戦いの主動者は、小早川隆景と立花宗茂....
「運命」より 著者:幸田露伴
は新になりて建文二年となりぬ。燕は洪武三十三年と称す。燕王は正月の酷寒に乗じて、
蔚州を下し、大同を攻む。景隆師を出して之を救わんとすれば、燕王は速く居庸関より入....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
録を訂正させ、さらに紙銭十万を焚いて、かれらの冥福を祈った。 鉄塔神の霊異
蔚州の城内に寺があって、その寺内に鉄塔神というのが祭られているが、その神霊|赫灼....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
れを蛇の目の陣と称え、すきを取って平らげること、焼山越の蠎蛇の比にあらず、朝鮮|
蔚山の敵軍へ、大砲を打込むばかり、油の黒煙を立てる裡で、お誓を呼立つること、矢叫....
「美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
った事実はわれわれにとって無上の教訓となる芸術上の恐ろしい約束である。 背後に
蔚然たる五山文学の学芸あり、世は南北朝の暗澹たる底流の上に立って興廃常なき中に足....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
軍の歴史に、巡洋艦隊が、戦艦隊をうち破ったためしがあるだろうか。 日露戦争に、
蔚山《うるさん》の沖でロシヤ艦隊をやっつけたわが上村巡洋艦隊は強かった。しかし
蔚....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
はシであるギシギシ(羊蹄)だといっている。乙の人はそれはメハジキのヤクモソウ(※
蔚《ジュウイ》すなわち益母草)だといっている。丙の人はそれはイチゴの類だといって....
「随筆 寄席風俗」より 著者:正岡容
こんな話をした。 年の暮れ、この頃山の宿にいた馬楽のところへ行ったら「加藤清正
蔚山に籠る」と書いてくれと言う。よしよしとそう書いてやったら、その次へ「谷干城熊....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
宛然日本庭園の趣を有するはまた妙なり。登台の一吟、左のごとし。 阿拉米多街尽辺、
蔚然三達舎台円、登臨全市如。 (阿拉米多街の尽きるあたり、草樹のしげる三達舎山は....
「追っかけて来る飛行機」より 著者:田中貢太郎
那海から朝鮮海峡に盛んに出没するんだね」 と云っていたが、まもなくこの飛行士は
蔚山福岡間の海峡飛行の時に己の空想が事実となって現れたのに驚いた。
蔚山を発っ....