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蔵米
「蔵米〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蔵米の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「義民甚兵衛」より 著者:菊池寛
かったぞ。みんな、お上がよかったからじゃ。御家老様が、偉い御家老様だったでな。お
蔵米を惜しげもなくお下げになったのじゃ。 甚三 今度は、お
蔵米どころか、こちらを....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
さきに、広海屋《ひろうみや》が、数艘の大船の舳艫《じくろ》をあい接させて、西の貯
蔵米をまわしはじめたのを切ッかけに、富裕の商人がこの流儀を学んで、市民の心を得よ....
「夜の靴」より 著者:横光利一
つけていた農家も、稲の乾きの遅さでまた食糧を借り歩くようになり、久左衛門の家の貯
蔵米がまたしても人人から狙われて来たということだ。一度退散した久左衛門の気苦労は....
「食糧騒動について」より 著者:与謝野晶子
そうして最近に及んで遅れ馳せに暴利取締令を出したり、全国にわたって十|石以上の貯
蔵米を申告させたり、御用商人に托して外米の輸入を計ったりしたような事が、かえって....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、市郎左衛門に至り徳川氏に仕えて天正三年岡崎に移る――十八年江戸に移る、家禄知行
蔵米合わせて四十一石、か」 家禄知行
蔵米合わせて四十一石、というところに神尾が....
「治郎吉格子」より 著者:吉川英治
何しろ、盗まれちまったんで」 「ない」 と噛んで吐くように、 「月でも変って、
蔵米でも払わなければ、拙者も、一文もない」 ひどく不機嫌な顔いろに、仁吉は、口....
「茶漬三略」より 著者:吉川英治
控えていた。 腰かけたまま、籠手脛当の紐など、左右から小姓に結ばせながら、 「
蔵米は何程あるか」 「八万五千石の記帳と相成っておりまする」 「うむ、八万……」....