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蕃地
「蕃地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蕃地の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
る美人であったので、部下の者は彼に注意した。 「将軍はなぜ麗人を同道して、こんな
蕃地へ踏み込んでお出でになったのです。ここらの山の神は若い女をぬすむといいます。....
「狼疾記」より 著者:中島敦
数のような飾を幾つも着けている。撮影されていることを意識してか、妙に落着の無い・
蕃地での自信をすっかりなくしてしまったような眼付をして、踊を眺めている。時々思い....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
時、さすがは有名な探検家として阿弗利加を初め印度、南洋、中央|亜細亜、新疆省と、
蕃地ばかりを経巡ぐられて太陽の直射を受けられたためか、お顔の色の見事さは驚くばか....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
核もせられたらしく、それから長年の間、戦闘員でこそなけれ、軍人として戦地に行き、
蕃地にも渡り、停年までその職に堪えた上、文学上にもあれだけの仕事をされたのですか....
「私の要求する探偵小説」より 著者:平林初之輔
枢要都市が中心になっているのがよい。印度《インド》だとか、南洋だとか、アフリカの
蕃地《ばんち》だとかを舞台にするのは、どうしても必要の場合にはいたしかたがないが....