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蕎麦湯
「蕎麦湯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蕎麦湯の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
蕎麦粉《そばこ》を仕入れておいて、いつの間にか寝《ね》ている枕元《まくらもと》へ
蕎麦湯を持って来てくれる。時には鍋焼饂飩《なべやきうどん》さえ買ってくれた。ただ....
「永日小品」より 著者:夏目漱石
座布団《ざぶとん》の上にどっかりと坐った。すると、妻が奥から寒いでしょうと云って
蕎麦湯《そばゆ》を持って来てくれた。お政さんの容体《ようだい》を聞くと、ことによ....
「こころ」より 著者:夏目漱石
とこ》へ入りました。私が食事の時気分が悪いといったのを気にして、奥さんは十時頃|
蕎麦湯《そばゆ》を持って来てくれました。しかし私の室《へや》はもう真暗《まっくら....
「道草」より 著者:夏目漱石
手は仕方なしに帰って行った。 その晩寒さと倦怠《けんたい》を凌《しの》ぐために
蕎麦湯《そばゆ》を拵《こしら》えてもらった健三は、どろどろした鼠色のものを啜《す....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
この初さんがまた雲照律師《うんしょうりっし》に帰依《きえ》して三七二十一日の間|
蕎麦湯《そばゆ》だけで通したと云うような青い顔をしている。初さんの隣りが長《ちょ....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
た。勘定は蟇口から銀貨や銅貨をじゃらつかせながら小畑がした。可愛い娘の子が釣銭と
蕎麦湯と楊枝とを持って来た。 その日の午後四時過ぎには、清三は行田と羽生の間の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
風呂吹に酒一斗ある夜の会 木犀 風呂吹や尊き親に皿の味噌 其北 風呂吹を食へば
蕎麦湯《そばゆ》をすすめ鳧《けり》 陽山 風呂吹の賛宏大になりにけり 平五郎 ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、よく眠れなかったのである、あんなに悶えたり泣き悲しんでいた朱実のほうは、暖かい
蕎麦湯をすすると、一汗かいて、深々と眠りに落ちてしまったが、丹左のほうは、明け方....