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薦め
「薦め〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
薦めの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
惑するのでございます。 致方がないから、あの時私は御愛想に滝の水を汲んで二人に
薦めたのでした。―― 『他に何もさし上げるものとてございませぬ。どうぞこの滝のお....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
もう酔は醒めてしまった。 その晩、廟祝の親父も意外の親しみを見せて阿Qにお茶を
薦めた。阿Qは彼に二枚の煎餅をねだり、食べてしまうと四十|匁蝋燭の剰り物を求めて....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
名心が薄く、各々数年露国に留学して帰朝した後、しばしば先進の大官から重要の椅子を
薦められても決して肯んじないで、一は終生微官に安んじ、一は早くから仕官を辞して、....
「科学者と夜店商人」より 著者:海野十三
ついて質問したがその男は、それを話しては商売にならぬから、説明書を金十銭で買えと
薦めた。しかし科学者は、科学者たるの名誉を以てそれを拒絶すると同時に、バケツの前....
「鍵から抜け出した女」より 著者:海野十三
それが間もなく僕を苛酷に扱い、精神病院に入れたり、揚句の果は、僕を射殺しろとまで
薦めている。……なんという恐ろしい変り方だ。……僕にはサッパリ理解ができないこと....
「雷」より 著者:海野十三
したいといっていますわい」 「お詫びなどと、そんな話はよしましょう。……しかしお
薦めに従い、近いうちにお邪魔に上りますよ」 そういう話のうちに、さっき西空に投....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
たけれども――。 お千は、彼の首に廻していた両腕を解いて、おせっかいな通行人の
薦めるとおりに、下に下りた。しかし彼女はいきなりワーッと大きな声をあげると、杜の....
「キド効果」より 著者:海野十三
脱けていってしまって、代りに新鮮な空気が、新鮮な朝という容器に盛られてみなみなに
薦められ、ホッと蘇生したような気持になった。殊に列車が博克図を出てからは、窓外に....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
ろうじゃないか」と検事は腕を捉えた。 「ぜひそう遊ばせな。――」とジュリアたちも
薦めた。 結局大江山課長は、その仲間に入った。背広を着てきたので、恥をかかずに....
「三重宙返りの記」より 著者:海野十三
事ではない。 こんなことを数回くりかえした。 西原少佐殿は、熱心にくりかえし
薦め、そして僕を元気づけてくれる。ここに於て、僕は秒前までの乗らないという決心を....
「地獄街道」より 著者:海野十三
いか。君の口にはよく合うと思うがな」 と彼は自分のところへ置かれた盃をこっちへ
薦めようとして、又別の声をあげた。 「オヤオヤ。ミチ子の先生、今夜はどうかしてい....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
当な時に弁護士を立てて、それを通じて面会するのがいいね」 帆村は正しいやり方を
薦めた。警部たちが門を出ようとしたとき、三津子を護送した本庁の幌自動車が警笛をな....
「人体解剖を看るの記」より 著者:海野十三
生である林髞博士というのがあるが、この林博士は前から僕に屍体解剖を見物するように
薦めてくれたのであった。僕はもちろん見たいには見たかったのだ。しかし困ったことに....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
いにゆくつもりだった。そしてマスミの心境を説明して、性格破産の妹を救ってやるよう
薦めるつもりだったのである。その四ツ木鶴吉が死んだと聞いて僕はすくなからずガッカ....
「赤外線男」より 著者:海野十三
ぬいていった。 「今度は、ダリアさん、やってごらんなさい」帆村は拳銃を彼女の方に
薦めた。 「エエ――」とダリアは答えたが、「あたし、よすわ」とハッキリ云った。 ....