薨去[語句情報] » 薨去

「薨去〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

薨去の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
うかと存じて居ります。が、その前に一通り、思いもよらない急な御病気で、大殿様が御薨去《ごこうきょ》になった時の事を、あらまし申し上げて置きましょう。 あれは確....
本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
好文亭は外から一見したばかり。この好文亭は水戸烈公が一夜|忽然《こつぜん》として薨去《こうきょ》された処《ところ》で、その薨去が余り急激であったため、一時は井伊....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
事件が出来《しゅったい》したのです」 嘉永六年七月には徳川|家慶《いえよし》が薨去《こうきょ》したので、七月二十二日から五十日間の鳴物《なりもの》停止《ちょう....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
して行く。昨日は日本堤の消防署に命中、今日は東京湾の海中に命中。 ◯閑院宮殿下が薨去された。 ◯目下マリアナ基地にはB29が六百機位いる見込み。 五月二十三日....
近時政論考」より 著者:陸羯南
捧げ、平和の手段をもって暗に薩州の叛軍に応じたるかの土州民権論者は、大久保参議の薨去を見てふたたびその気焔を吐き、処々の有志者を促して国会開設の請願をなさしめた....
天主閣の音」より 著者:国枝史郎
は、鳥渡面白い事件がある。 享保元年のことであったが、七代の将軍家継が僅八歳で薨去した。そこで起こったのが継嗣問題で紀州吉宗を立てようとするものと、尾州継友を....
魔法修行者」より 著者:幸田露伴
があって、まだしゃれ頭にならない生頭を取られたというのである。して見ればこの人の薨去は文永四年で北条|時宗執権の頃であるから、その時分「げほう」と称する者があっ....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
妻となられた方とおもわれるが、この御製歌はそれ以前のものであろうか、それとも鎌足薨去(天智八年)の後、王女が大和に帰っていたのに贈りたもうた歌であろうか。そして....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
てくる。それを彼は格別怪しみもしないでいる。 鶴見はその『伝暦』を見て、太子|薨去の時の宝算が四十九歳、または五十歳でおわしたことを知った。「そうして見れば、....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
脳疾で、あらゆる御役を引いて、間もなく大磯へ引移られました。三十年の一月に大磯で薨去され、男爵を授けられました。兄が御遺族の嘱託によって、三月から筆を執って『西....
四十年前」より 著者:内田魯庵
三角恋愛の破綻を生じた如き、当時の欧化熱は今どころじゃなかった。 先年侯井上が薨去した時、侯の憶い出|咄として新聞紙面を賑わしたのはこの鹿鳴館の舞踏会であった....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
毎年五円以上十円位まで大差はない。もし法王が位に即いた時とか、あるいは御出生、御薨去というような場合は例外で、普通の僧侶でも一人二十円内外の収入があるです。高等....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
り聖なるものであった。神聖相続権は彼の血のなかにある。彼の父シャルル五世が、その薨去のとき天国に、そして「三位一体」(神とキリストと聖霊との三位一体)に歓び迎え....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
ストフェレス(中音にて。) こっちの聞いた知らせには、 溝渠の話なんぞはないが、薨去の話ならあるのだて。 ファウスト あの山の麓に沼があって、 悪い蒸気....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
世の「詩」の基底にたたき込んだからである。 註 俊成のことは『大日本史料』の俊成薨去年月日の所、『公卿補任』『尊卑分脈系図』を見られるとよい。また『短歌講座』中....