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薬店
「薬店〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
薬店の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
、彼《あれ》は今だに取ってあるだろうノ、妹の縁家《えんか》堺屋《さかいや》と云う
薬店《やくてん》へ出入《でいり》の菅野伊之助と云う一中節《いっちゅうぶし》の師匠....
「愚人の毒」より 著者:小酒井不木
その遊女を身請けさせ、一方、未亡人の意志を尊重するためひとまずY区に別居させて売
薬店を開かせ、当分出入りを禁じたのであります。ところが、未亡人は勝ち気な人である....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
並みはあらかた外貌を整えて来た。巌丈一方の鉄筋コンクリイトのアパアトも、一階に売
薬店があり、地坪は狭いが、四階の上には見晴らしのいい露台もあって、二階と三階に四....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
、字は久卿、北峰、好問堂等の号がある。通称は新兵衛、後久作と改めた。下谷二長町に
薬店を開いていて、屋号を長崎屋といった。晩年には飯田町の鍋島というものの邸内にい....
「惜別」より 著者:太宰治
株」というのには、ひどくまごついた。それがどんなものだか、誰も知らなかったのだ。
薬店に聞いても、お百姓に聞いても、薬草取りに聞いても、年寄りに聞いても、読書人に....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
民同盟の前田某や大日本生産党の鈴木某が四十一|口《ふり》の日本刀を用いて、銃砲火
薬店を襲撃し、拳銃や実弾を手に入れた上で、いつもねらわれる牧野内府邸や首相官邸、....
「植物医師」より 著者:宮沢賢治
砒酸《あひさん》を掛けるんです。いま私が証明書を書いてあげますから、これを持って
薬店へ行って亜砒酸を買って肥桶一つにこれ位ぐらい入れて稲にかけるんです。」 (....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
の貧困な家族らが住む新しい街区がまわりににわかにできてきた。彼はそこにまた無料の
薬店を建ててやった。
初めのうちは、彼が仕事をやり出すのを見て口善悪《くちさが....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
い所では勉強さえすればたちまち繁昌するものである。その実例は神田で最も繁昌する某
薬店は、十年前日本橋区内に開店して三年間大勉強して売出したが、少しも得意はつかな....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
いてどうにも仕方がないものですから、自分自ら血を取り、それからラサ府のシナ人の売
薬店へ薬を買いに行って服みましたところがさっそく癒りました。
四月七日の....