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薬物
「薬物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
薬物の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
には、左様さ素人に分る丈の範囲に於いて話しますが、術の一半は電気です、残る一半は
薬物の作用です、電気で以て人間の毛を根本から滅して了う事は、大抵の学者が出来る事....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
外套もとらずに、 「何か異ったことでもありましたかい?」 「昨夜、丸の内会館で、
薬物学会の幹部連中が、やられちまいました。松瀬博士以下土浦、園田、木下、小玉博士....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
言えるであろう。 南シナの産なる茶の木は、ごく早い時代からシナの植物学界および
薬物学界に知られていた。古典には、※、茗、というようないろいろな名前で書いてあっ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
たと見るよりほかになかろうと思うね。他の果房はこのとおり残っていても、それには、
薬物の痕跡がないのだよ」
「そうか、洋橙に※」と法水は、天蓋の柱をかすかに揺ぶっ....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
れとて対症的療法に過ぎない。東洋では鍼術を行うが、これはほとんど無効らしい。純粋
薬物療法として、枹木子、天雄、烏頭、附子、狼毒、石灰を用いるが、これは一層|験め....
「恋愛曲線」より 著者:小酒井不木
らない。 さて、僕は先ず、僕の研究の準備として、切り出した心臓について、諸種の
薬物の作用を研究したのだ。即ち、最初にロック氏液を心臓に通じて、常態の曲線を写真....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
り、でてくるガスから湿気を取るために硫酸乾燥器のトラップをこしらえたり、沈殿した
薬物を濾紙でこしたりした。そういう操作はほとんど全部道夫がした。雪子は命令したり....
「日本文化私観」より 著者:坂口安吾
点に大工場の煙突よりも高々とデコボコの見張の塔が突立っている。 勿論、この大建
薬物には一ヶ所の美的装飾というものもなく、どこから見ても刑務所然としており、刑務....
「不良少年とキリスト」より 著者:坂口安吾
な言葉を用いる。今に、治るだろうと思います、か。医学は主観的認識の問題であるか、
薬物の客観的効果の問題であるか。ともかく、こっちは、歯が痛いのだよ。 原子バク....
「精神病覚え書」より 著者:坂口安吾
かの刺戟を及ぼすものだと思われる。フロイド的な抑圧の解放を意味するものではなく、
薬物に、それらの悪作用が附随しているだけのことで、なければ、ない方がよろしいであ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ないねえ。失礼だが犯人は男でげす。クロロホルムと変装。急所はここにありますねえ。
薬物に通じて、芝居道に通じたる者。しかも変態にして吸血鬼。ねえ。犯人はただ一人。....
「或る部落の五つの話」より 著者:佐左木俊郎
たからで御座います。」 「――そうではあるまい! 被告は一度として貧しい祈祷者に
薬物を混入した供物を与えた事実が無いではないか。これは、賽銭寄進物の多少によって....
「初往診」より 著者:小酒井不木
しも記憶して居なかった。モルヒネ……昏死! という考が、後から後から湧いて来て、
薬物学の書を開いて見たいと思い乍ら何だか恐しいような気がして、どうしても書架に近....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
を経てこれに与うる方良策なるか、余はあくまで従来なれたる宗教家の手を経て、文明の
薬物を愚民の脳中に入るるをもって良策とするものなり。しかるときは、宗教家とこれに....
「美人鷹匠」より 著者:大倉燁子
くなります。私は深く決心を致しまして、ひそかにフランツアーベルの著書を読み、なお
薬物学及び毒薬学の研究を致しました。それは決して罪の発覚を防ぐためではありません....