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「薬莢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

薬莢の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
。そうかと思うと間髪を入れずして射撃手の席に座を占めている。白い煙。砲車の逆行。薬莢の抛擲。弾薬の運搬。ああ。見ていて眼が痛くなるほどの早さである。もうそれは人....
火星兵団」より 著者:海野十三
まで鉛管を何本も出して、ポンプで吸出すように仕掛を作っておいたから、雷管のついた薬莢さえあれば、いくらでもガス弾は作れるのであった。 「突撃隊、集れっ」 勇ま....
空襲警報」より 著者:海野十三
の光でてらしだしたのは、死人の腹にまいてある幅の広い帯革であった。それには猟銃の薬莢を並べたように、たくさんのポケットがついていた。しかし中尉がそのポケットから....
省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
紙包を、大江山警部の前に置いた。 警部は、それを手にとって開いてみると、二個の薬莢だった。 「ほほう、これはどこにあった」 「現場附近の笹木邸の塀の下です」 ....
博物誌」より 著者:岸田国士
だ。いっぱし、腕に覚えのある人間の真似をしているだけさ。こんなものは使やしない。薬莢は引出しの中へ入れたままだ」 鹿はじっと耳をかしげて、胡散臭そうに私の言葉....
暗号舞踏人の謎」より 著者:ドイルアーサー・コナン
れたものに相違なかった。室の中に一|挺のピストルっきり見出されなかったが、しかし薬莢は、二つ空になっていた。ヒルトン・キューピット氏は、心臓を打ちぬかれていた。....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
に縦に四つに折られた七枚の灰色の紙が出てきた。その下には、やはり同じ灰色の紙で弾薬莢《だんやくきょう》の形に折られた二十六の箱と、一枚の紙札とが隠されていた。紙....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
だ遠方から名誉の法則を観測する者もあるさ。」 防寨《ぼうさい》の中は、こわれた薬莢《やっきょう》が播《ま》き散らされて、雪でも降ったようだった。 襲撃軍には....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
って駒井甚三郎は、肩にかけていた鉄砲を取って、彼の前に提出し、同時にその帯革の弾薬莢《だんやっきょう》を取外しにかかると、 「いや、違います、違います、あなたの....
復讐」より 著者:夢野久作
、屍体の左手にシッカリと握っていたレミントンの二連銃の中に、発射したままの散弾の薬莢が二発とも残っていた事だそうです」 「ハハア……詰め換えないままにですな」 ....