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藜の杖
「藜の杖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
藜の杖の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
云うなよ、黙っておれ」 其の内に夜もすっかり明け放れましたから、親切な白翁堂は
藜の杖をついて、伴藏と一緒にポク/\出懸けて、萩原の内へまいり、 「萩原|氏々々....
「円朝の牡丹灯籠」より 著者:田中貢太郎
のこらず話した。すると勇斎が、 「此のことは、けっして人に云うな」 と云って、
藜の杖をついて伴蔵といっしょに新三郎の家へ往った。そして、いぶかる新三郎に人相を....
「三国志」より 著者:吉川英治
の張角が、あるとき、山中へ薬をとりに入って、道で異相の道士に出会った。道士は手に
藜の杖をもち、 (お前を待っていること久しかった)と、さしまねくので、ついて行っ....
「三国志」より 著者:吉川英治
道人がある。髪も髯も真っ白なのに、面は桃花のごとく、飛雲鶴翔の衣をまとい、手には
藜の杖をもって、飄々と歩むところ自から微風が流れる。 「于吉さまじゃ」 「道士様....