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藤倉
「藤倉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
藤倉の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
て、かくすることさらに四半刻――。 と――、そのとき、唐棧《とうざん》の上下に
藤倉《ふじくら》ぞうりをつっかけた、一見遊び人ふうと思えるふたりが、弥造《やぞう....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
がこういう意見である以上、だれも強《し》いて反対するわけにも行かなかった。用人の
藤倉軍右衛門はその日の午前《ひるまえ》に京橋へ出向いて、八丁堀同心の小山新兵衛を....
「白くれない」より 著者:夢野久作
してお奈美殿となん呼べる今年十六の女性なりしが、御家老の家柄にして屈指の大身なる
藤倉大和殿夫婦を仲人に立て、娘御の両親も承知の旨答へ来りし体、何とやらむ先方より....
「「乳房」創作メモ」より 著者:宮本百合子
くさん。 三人で子供十七人 集ったものは七人 父二人、母五人 皆職場がある。
藤倉 ――足袋(百人)トラゴム 印刷(行政学会印刷所)二百人 田中製作所 ....
「戦後新人論」より 著者:坂口安吾
嬉々と生存を托しているせいだろうと思う。 終戦後の新人のひとつにラジオがある。
藤倉アナウンサーの社会探訪や街頭録音にはじまって、アナウンサーがそれぞれ個性的な....
「スポーツ・文学・政治」より 著者:坂口安吾
ったんだ。日本のデヴィスカップ選手だって、佐藤次郎のような一流はスピード選手だ。
藤倉なんか技巧派だから、一流になれない。しかしオーエンスなどは決して技巧的に完成....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
山本留吉 吉川浪雄 角田良雄 平野寅三 金谷信夫 はつ 飯田千代 遠
藤倉次 これらの人々もかつてはあなた方と同様に、中村屋のためによく働きよく忍ん....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
、赤くなってお辞儀した。娘は凝っと私を見ていた。彼の女は今日は紫色の晴衣を着て、
藤倉を穿いていた。長い廊下を歩くからだ。 鐘が鳴って、稚児の行列が向こうの渡り....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
笊をぐいと一つ揺り上げざま、事もなげに堀江町を辰巳《たつみ》へ取って歩き出した。
藤倉草履に砂埃が立って、後から小さな旋風《つむじかぜ》が、馬の糞を捲き上げては消....
「春心」より 著者:田中貢太郎
の脚を引きずるようにして、玄関と庖厨の入口を兼ねた古風な土間へおり、そこにあった
藤倉草履を穿いて、ばったの飛ぶようにぴょいぴょいと裏口から出て往った。 出口に....