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「藤原時代〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

藤原時代の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
からはな》模様も大体曲線から成立しているため、「いき」とは甚だ縁遠いものである。藤原時代の輪違《わちがい》模様、桃山《ももやま》から元禄《げんろく》へかけて流行....
今日の文化の諸問題」より 著者:宮本百合子
当時の支配階級の文化が、独裁的な形態をとって現れるのが常である。有名な源氏物語は藤原時代の封建貴族文化の精華であるといわれているが、あの作品は同じ藤原時代に文盲....
衣服と婦人の生活」より 著者:宮本百合子
長の日常の姿ではないだろうか。 ずっと後世になりヨーロッパの中世にあたる日本の藤原時代、女の人はどんなふうに縫ったり織ったりしていたのだろう。源氏物語の中には....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
変なものだ、と兵馬が思いました。 なるほど名こそ物臭太郎だが、この住居の結構は藤原時代で、三公を凌《しの》ぐものだ、なるほどと、兵馬が深く思い入れをした様子を....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
違った方向をとりかけたという点において、歴史上重大な意義を有するのだ。行き詰った藤原時代の文明はかくして新生面を開こうというのであったのだが、しかるにその文明の....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
紀にフランスではラファイエット夫人が立派な小説かいているのにね。そして、これは、藤原時代に女が小説をかけたことの、その可能のうちに潜んでいた弱さの結果を語るもの....
大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
ゃるかもしれない。よろしい、僕はそういう人にはこういうことを云ってやろうと思う。藤原時代の歴史たるや悉く貴族の歴史であって民衆の歴史ではなかったからだと。 吉....
美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
身でさえ御像を凝視するのが恐ろしかったような不思議な状態を想見することが出来る。藤原時代に早くも秘仏としておん扉を固く閉じ奉ることに定められたという事のいわれが....
五右衛門と新左」より 著者:国枝史郎
平気で行ったりしている。 忍術が所謂る「術」として、日本の芸界へ現われたのは、藤原時代だということである。 戦国時代に至っては、尤も軍陣に用いられた。特に信....
緑色の太陽」より 著者:高村光太郎
に言った通り、緑色の太陽としてその作の情調を味いたい。僕はいかにも日本の仏らしい藤原時代の仏像と外国趣味の許多に加わっている天平時代の仏像とを比較して、“LOC....
画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
をきいている享保時代の娘を描きました。初音と題しました。次は大正七年文展会場で、藤原時代の紅葉狩の風俗を描き、叡覧に供しました。御前揮毫は、いずれも御前で短時間....
俳人蕪村」より 著者:正岡子規
渡り鳥雲のはたての錦かな 大高に君しろしめせ今年米 蕪村の用いたる古語には藤原時代のもあらん、北条足利時代のもあらん、あるいは漢書の訳読に用いられたるすな....
修禅寺物語」より 著者:岡本綺堂
それだけです。頼家の最期は故と蔭にしました。 仮面の事は私もよく知りませんが、藤原時代から鎌倉時代にかけて、十人の名人があって、世にこれを十作と唱えます。夜叉....
私の仕事 松篁の仕事」より 著者:上村松園
二十年来の画債整理と、皇后陛下よりの御用命に依り、双幅藤原時代美人数名の揮亳完成を期するために、今度は是非に謹製致したいと思いながら、....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
衰える、『千載集』の後また『古今集』伝統が復活する、これが中世文学の開始である、藤原時代芸術の特色、その『金葉』『詞花』への反映は和歌の危機を意味する 三 藤原....