藤四郎[語句情報] »
藤四郎
「藤四郎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
藤四郎の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
んばんきた》えの鎖帷子《くさりかたびら》に筋金《すじがね》の入りたる鉢巻をして、
藤四郎《とうしろう》吉光《よしみつ》の一刀に關《せき》の兼元《かねもと》の無銘摺....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
が洗いましょう!――とっさん! 生駒のご家来の名はなんていう野郎なんだッ」 「権
藤四郎五郎左衛門《ごんどうしろうごろうざえもん》様といわっしゃる長い名まえのおか....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
しているのであった。万延元年の十月、きょうは池上の会式というので、八丁堀同心室積
藤四郎がふたりの手先を連れて、早朝から本門寺|界隈を検分に出た。やがてもう五ツ(....
「鍵屋の辻」より 著者:直木三十五
を高めたのは、弟の敵以外に「上意討」の如くなっていたからである。又五郎を旗本の安
藤四郎右衛門――講釈の阿部四郎五郎――が隠匿して池田公に喧嘩を吹掛け、 此度《....
「長篠合戦」より 著者:菊池寛
。信長の使が徳川の陣に来って、先陣せよと下知を伝えた処、大久保兄弟に属している内
藤四郎右衛門|信成、金の軍配|団扇に七曜の指物さしたのが、「我主君は他人の下知を....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
原寺の住僧でありましたが、陶器の製法を発明致されたとの事であります。其の後元祖|
藤四郎という人がヘーシを発明致したは貞応の二年、開山|道元に従い、唐土へ渡って覚....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
が?」 邸の中へ入って調べて見ると、この時の盗難が金子《きんす》三百両と秘蔵の
藤四郎《とうしろう》一|口《ふり》。 「届けるには及ばぬ、このことを世間へ披露《....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
まうから、時々少々ずつ小遣をくれゝばいゝ、それから外に何もお前に譲る物はないが、
藤四郎吉光の脇差が有る、拵えは野暮だが、それだけは私の家に付いた物だからお前に譲....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
お滝が早くも眼をつけたのは、ずっと昔、お松が裏宿《うらじゅく》の七兵衛から貰った
藤四郎の短刀です。 お松は返事に困って、この伯母という人の性根《しょうね》がど....
「雪たたき」より 著者:幸田露伴
し申したる心外さ、口惜さ。四月九日の夜に至って、人々最後の御盃、御腹召されんとて
藤四郎の刀を以て、三度まで引給えど曾て切れざりしとよ、ヤイ、合点が行くか、
藤四郎....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
はあったが――。 「な、なんじゃと。まことか、そのはなしは」 六波羅倉奉行の斎
藤四郎左衛門利行は、仰天しても足りないように眼をむいた。その日、訪ねて来た、むす....