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蘆洲
「蘆洲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蘆洲の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「老妓抄」より 著者:岡本かの子
ところどころに残っていた。綾瀬川の名物の合歓《ねむ》の木は少しばかり残り、対岸の
蘆洲《あしず》の上に船大工だけ今もいた。 「あたしが向島の寮に囲われていた時分、....
「渾沌未分」より 著者:岡本かの子
みを風に吹き払われ、ただ肉桃色の盆のように空虚に丸い。 ざわざわ鳴り続け出した
蘆洲の、ところどころ幾筋も風筋に当る部分は吹き倒れて泡をたくさん浮かした上げ潮が....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
来たのである。結局、いつもの通り、湖の岐入とS川との境の台地下へボートを引戻し、
蘆洲の外の馴染の場所に舶めて、復一は湖の夕暮に孤独を楽しもうとした。 復一はボ....
「蘆声」より 著者:幸田露伴
。 潮は漸く動いて来た。魚はまさに来らんとするのであるがいまだ来ない。川向うの
蘆洲からバン鴨が立って低く飛んだ。 少年はと見ると、干極と異なって来た水の調子....
「随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
業はいっぱしに終えていた、圓朝系の人情噺もひととおりは身につけていた。ひと頃先代
蘆洲門下に走って張扇を手にしていた時代のあったことも、続きものの読める今日の彼に....
「随筆 寄席風俗」より 著者:正岡容
るい春の光がさしこんできていた、三月二十三日午前、下谷桜木町浄妙院。貞山・山陽・
蘆洲・小さん・文楽・可楽・志ん生・圓生・圓遊・左楽といったような講談師落語家がぐ....