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「蘆笛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

蘆笛の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ンモドコカヘ行ッテシマイマシタ」 十六 清澄の茂太郎が、ふと蘆笛《ろてき》の吹奏をやめて、黍畑《きびばたけ》のあなたを見やった時、せっかく、....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
轟《とどろ》き、海のような足音、街路の聞き馴《な》れた叫声、陶器修理者のおどけた蘆笛《あしぶえ》の遠音、舗石の上をたたいてる土工の金槌《かなづち》の音、噴水の気....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ら少しも乱さるることなく、同じ一つの口が、今日は最後の審判のラッパを吹き、明日は蘆笛《あしぶえ》を吹き得るのである。パリーは主権的な陽気さを持っている。その快活....
サレーダイン公爵の罪業」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
た。朝早い風は島をめぐる蘆の葉をザワザワとそよがせ、この不思議な家に触れて巨大な蘆笛のようにピーピーと鳴った。 「やあー!」とフランボーが叫んだ、「とうとうここ....
日記」より 著者:宮本百合子
〔大正三年予定行事〕 一月、「蘆笛」、「千世子」完成 〔一月行事予記〕 「蘆笛」、「千世子」完成 To a ....
約束」より 著者:マクラウドフィオナ
なら……」彼女が言った。 エイリルはむかしケリルがエマルを取り返した時に吹いた蘆笛《あしぶえ》をとり出してケリルの上に老年を吹いた。ケリルは髪もしろくなって楡....
女房ども」より 著者:神西清
り廻って、メエメエ啼いている。女房どもが牧飼いにやいやい言うが、こちらは平気だ。蘆笛を吹きながら鞭を鳴らしたり、嗄れただみ声で何やら言い返す。庭先へ羊が三匹迷い....