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「蘇州〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

蘇州の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
記) 霊鏡 唐の貞元年中、漁師十余人が数|艘の船に小網を載せて漁に出た。蘇州の太湖が松江に入るところである。 網をおろしたがちっとも獲物はなかった。や....
運命」より 著者:幸田露伴
と。和の率いる所の将卒二万七千八百余人、舶長さ四十四丈、広さ十八丈の者、六十二、蘇州劉家河より海に泛びて福建に至り、福建|五虎門より帆を揚げて海に入る。閲三年に....
雷峯塔物語」より 著者:田中貢太郎
はそこで盗賊の嫌疑は晴れたが、素性の判らない者から私に金をもらったというかどで、蘇州へ配流せられることになった。 一方邵大尉の方では、約束の通り懸賞金五十両を....
断橋奇聞」より 著者:田中貢太郎
祖帝の筆になった有名な断橋残雪の碑がある。 元の至正年間のこと、姑蘇、即ち今の蘇州に文世高という秀才があったが、元朝では儒者を軽んじて重用しないので、気概のあ....
連環記」より 著者:幸田露伴
かなくては、寂照も長く他邦には居れまいから、其事は実際だったに違無い。 丁謂は蘇州長州の人、少い時|孫何と同じく文を袖にして王禹※に謁したら、王は其文を見て大....
五通」より 著者:田中貢太郎
が、敢て公然と害をしないようになった。 又 金生は字を王孫といって蘇州の生れであった。淮安の縉紳の屋敷の中にいて土地の少年子弟を教授していた。その....
蛇性の婬 」より 著者:田中貢太郎
そこで盗賊の嫌疑は晴れたが、素性の判らない者から、私に金をもらったと云うかどで、蘇州へ配流せられることになった。 一方邵大尉の方では、約束の通り懸賞金五十両を....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
行った。彼の道順には租界中での一番賑やかな街筋が――すなわち黄浦河の岸上の街と、蘇州渓の街とが軒を並べ、街路整斉と立っている。街には人が出盛っていた。馬車、自動....
赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
ッポケの人出じゃありません」 と野村氏は云った。 それは事実であった。杭州、蘇州、南京等を巡遊して再び上海へ帰り、昼の上海を比較的ゆっくり見物した時、その野....
支那の思出」より 著者:国枝史郎
私が支那へ行ったのは満洲事変の始まった年の、まだ始まらない頃であった。 上海、南京、蘇州、杭州、青島、旅順、大連、奉天と見て廻った。約一ヶ月を費した。 汽船は秩父....
余齢初旅」より 著者:上村松園
てゆくのであった。別に人だかりもしない、実に妙な悲惨なところである。 そうして蘇州へ行った時は、十一月中頃の寒い晩であった。そうすると上海中で昨夜の寒気で百人....
中支遊記」より 著者:上村松園
をつけるばかりで、そのため迷惑を感じるようなこともなかった。天気にも非常に恵まれ蘇州で少し降られただけである。こうして終始平静な旅を普段とあまり変らぬ状態で続け....
西航日録」より 著者:井上円了
ットランドと相対す。 北游一夕泊津頭、愛海風光慰客愁、雲水渺茫望窮処、青山一髪是蘇州。 (北のかたに遊び、その夜は港に宿泊した。愛の海の風景は旅人の思いを慰める....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
) 愛蘭客楼望蘇山(愛蘭の客楼より蘇の山を望む) 街路繞、海天望窮処、一髪是蘇州。 (街路は湾の曲がれるにしたがってめぐるように走り、波のきらめく光が旅客の....
妖影」より 著者:大倉燁子
。そして墓場まで送って家族累代の墓地に葬ってやりました。その墓場は田舎――私共は蘇州の者ですが――の淋しい畑の真中にありました。 棺に納めます時、私は娘が好ん....