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「虎豹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

虎豹の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
、弁人狸別、狸変ずればすなわち豹、豹変ずればすなわち虎、これは聖人君子弁人を順次虎豹狸に比べたのだ。『管子』に〈虎豹は獣の猛者なり、深林広沢の中に居る、すなわち....
十二支考」より 著者:南方熊楠
》と相近く、故にその法俗多く同じ云々、土気温暖、冬夏|菜茹《さいじょ》を生じ牛馬虎豹羊|鵲《じゃく》なし〉。いかにも日本古来虎豹なく、羊は後世入ったが、今に多く....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
いい母と子は、一向、懸念も頓着も置かないのは、送り狼そのものを眼中に置かぬ狼以上虎豹の勇に恃《たの》むところがあるか、そうでなければ全然、人を信ずることのほかに....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
にはこたえざるを得ない。 五体を見ると、逞《たくま》しい黒青色の黒光り、腰には虎豹の皮を巻き、その上に夥《おびただ》しい人間の髑髏《どくろ》を結びつけている。....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
有する者、または才能によりて力の足らぬところを、武器をもって補《おぎな》い、豺狼虎豹《さいろうこひょう》も遠く及ばぬ力を逞《たくま》しゅうするさまをいいあらわし....
五重塔」より 著者:幸田露伴
塔なれ、あら嬉しや、我らが頼む師は当世に肩を比すべき人もなく、八宗九宗の碩徳たち虎豹鶴鷺と勝ぐれたまえる中にも絶類抜群にて、譬えば獅子王孔雀王、我らが頼むこの寺....
三国志」より 著者:吉川英治
たからだ。――こんな貧弱な兵力と愚陣を配して、われに向わんとは、犬羊をケシかけて虎豹と闘わせようとするようなもの――」 と、なお笑いやまず、自分が曹操の前で、....
三国志」より 著者:吉川英治
ない。木鹿王はいつも大象に乗って陣頭に立ち、立つやふしぎな法力を以て、風を起し、虎豹、豺狼、毒蛇、悪蝎などの類を眷族のように従え敵陣へ進む。また手下には、三万の....