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「虐政〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

虐政の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
多くはこの類の神社暴滅に罹《かか》らんとするものと知らる。モンテスキューいわく、虐政の最も虐なるは法に執《しゅう》して虐を行なうものなり、と。吾輩外国人の書を読....
近時政論考」より 著者:陸羯南
の際ただ君相の道徳もってわずかに万民の権利安寧を保するに足る、もし暴君暗相ありて虐政を行なうときは万民のこれに対する手段はただ弑逆放伐あるに過ぎず。以上は西人の....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
いう名言を吐いたので有名な人であるが、暴君メランクロス(Melanchros)の虐政から市民を救ったために、衆に推されて心ならずも国政を料理する身となった。元来....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
ならず知事にして一度藩地を去らるる上は、如何なる人が来て、松山を治めて、如何なる虐政を施すかも知らぬという惧れもあるので、これはどこまでも知事の留任を乞いて、藩....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
した、フランスの国民的伝統への表面上の復帰。アングーレーム公が、自由派の空想的な虐政と争っていた宗教裁判所の実際的な古来からの虐政を、いつもの穏和な様子にも似ず....
少年・春」より 著者:竹久夢二
て「気を付け」の姿勢であなたは歌いはじめた。 天はゆるさじ良民の 自由をなみする虐政を 十三州の血はほとばしり 「もう少し静かにお歌いなさいな」と母様が仰言った....
道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
害し、国用を濫糜しただけでも、既に以て許すべからざる罪を犯したものであった、彼の虐政のいかに盛んであったかは、当時心ある皇族の方々が、身を全うせんが為に自ら願っ....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
、自分が一生安楽に暮せるだけの金を儲けなくてはならんという考えから、市民に対して虐政を施す。その遣り方が実に酷い。ちょっと門口の掃き方が悪いとか、あるいはそこに....
撥陵遠征隊」より 著者:服部之総
している。彼には、こうした弁そのための理論上の根拠があった。曰《いわ》く大院君の虐政は一般民衆の怨嗟《えんさ》の的になっている――そこで、たとえば失敗したグレタ....
三国志」より 著者:吉川英治
まずぴしりと一つ撲った。 「痛いっ」 「あたり前だ」と、また一つ打ち、 「悪吏の虐政に苦しむ人民の傷みはこんなものじゃないぞ。汝も、廟鼠の一匹だろう。かの十|常....
牛捨場馬捨場」より 著者:喜田貞吉
にその憐むべき落伍者の徒であったのである。 非人法師とは平安朝における地方官の虐政に堪えかねた公民等が、自ら身を沙門に扮して出家逃亡するに至った浮浪民の群であ....
濫僧考」より 著者:喜田貞吉
とは地方官の事で、地方官は「転んでもただは起きるな」というのである。この地方官の虐政の事は、他日別に本誌上で詳説する予定であるが、ともかくもこんな有様であったか....