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「虚仮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

虚仮の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人間失格」より 著者:太宰治
識? ヘッ 空《むな》しき夢を ありもしない幻を エヘッ 酒を忘れたんで みんな虚仮《こけ》の思案さ どうだ 此|涯《はて》もない大空を御覧よ 此中にポッチリ浮....
黒い地帯」より 著者:佐左木俊郎
んのなら、朝晩欠かさず洗ってやんのだげっとも。」 「知らねえど思って、何んぼでも虚仮ばいいさ。何処の世界に、黒い鵞鳥だなんて……」 「嘘だってか? 西洋鵞鳥って....
生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
実と虚偽ということが非常にだいじなことであると思います。これは仏教の言葉でいえば虚仮というのだろうと思います。虚偽と真実であります。これは自分が意識して嘘をつく....
親鸞」より 著者:三木清
甘やかす心が潜み入ることであるか。 浄土真宗に帰すれども 真実の心はありがたし虚仮《こけ》不実のわが身にて 清浄の心もさらになし と親鸞は悲歎述懐するである....
法然行伝」より 著者:中里介山
日まで不思議に思って居りました」 法然「それこそやがて本当の往生の念仏だ。総て虚仮《こけ》といって飾る心で称える念仏では往生は出来ない。飾る心がなくして、真の....