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虚位
「虚位〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
虚位の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「近時政論考」より 著者:陸羯南
よろしく親交すべからず。この思想は当時すでに社会の表面より駆逐せられたり。皇室は
虚位なるべし、これに実権を付すべからず、この思想もまたすでに輿論の排除するところ....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
当年の苦艱《くかん》を顧《かえり》みる者なく、そが細君すらも悉《ことごと》く虚名
虚位に恋々《れんれん》して、昔年《せきねん》唱えたりし主義も本領も失い果し、一念....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
、恨むべき筋はござりますまい。何故、かような小刀細工《こがたなざいく》をしてまで
虚位虚名を、お望みになります?」
「
虚位虚名?」
「そのことも、上には、御承知で....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
法皇から、たちまちにしてこの討伐の命が発せられたことを思うと、実力を有する武家と
虚位を擁する公家との当時の関係がよく推測せられて、頼朝が将軍の府において永続的軍....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
―」と。 北朝の権威を、人がどの程度に見ていたかは、この一事でもおよそ分かる。
虚位は、どうしても、
虚位でしかない。 尊氏もこれまでは、“朝敵”の名をはばかっ....