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「虫魚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

虫魚の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
善の研究」より 著者:西田幾多郎
金石は金石、それぞれ特色と意義とを具えた具体的事実である。我々のいわゆる山川草木虫魚禽獣というものは、皆斯の如くそれぞれの個性を具えた者で、これを説明するには種....
十二支考」より 著者:南方熊楠
半人を驚かす、薄媚《はくび》の狂鶏三更暁を唱う〉。呉の陸※《りくき》の『毛詩草木虫魚疏』下に、〈鶴常に夜半に鳴く〉。『淮南子《えなんじ》』またいう、〈鶏はまさに....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
描き出すことで、毎夜の尽くることなき楽しみを覚えました。 つまり、今まで、禽獣虫魚を友としていたと同じ心で、日月星辰を友とする気になってしまいました。おのおの....
十二支考」より 著者:南方熊楠
は古く『爾雅』に毛を被った点から獣としてあれど、歴代の本草《ほんぞう》多くこれを虫魚の部に入れた。それを『本草綱目』始めて獣部に収めた。本邦でも足利氏の中世の編....
ヤトラカン・サミ博士の椅子」より 著者:牧逸馬
うえ、草木の私語《ささやき》に聴覚を凝らし、風雨の言動に心耳《しんじ》をすまし、虫魚の談笑を参考することによって、自己の秘願の当不当、その成否、手段、早道はもと....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
えを進めてみるのである。 輪廻は現実の事象に執著するということから始まる。鳥獣虫魚草木に至るまでの万物は、感覚を媒介として、個想を養う輪廻世界の苦行の姿として....
蝉の美と造型」より 著者:高村光太郎
私はよく蝉の木彫をつくる。鳥獣虫魚何でも興味の無いものはないが、造型的意味から見て彫刻に適するものと適さないも....
木彫ウソを作った時」より 著者:高村光太郎
私は自分で生きものを飼う事が苦手のため、平常は犬一匹、小鳥一羽も飼っていないが、もともと鳥獣虫魚何にてもあれ、その美しさに心を打たれるので、街を歩いていると我知らず小鳥屋の....
山の人生」より 著者:柳田国男
ように思われますがとにかくに孤独なる山人には火を利用した形跡なく、しかも山中には虫魚鳥小獣のほかに草木の実と若葉と根、または菌類などが多く、生で食っていたという....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
をした法師|原も、後にその目的が池の蛙の保護にあることを知って我を折った。誠に徳虫魚に及ぶは尊い所業に相異ないが、しかもその間に人を本意とした親疎内外の差別観が....