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「虹鱒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

虹鱒の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
スタリーという国の手で、アジアからヨーロッパへ運ばれました。鱒《ます》の種類で、虹鱒《にじます》というのが、育ちが早くて旨《うま》いというので、諸国の人が、アメ....
山吹の花」より 著者:豊島与志雄
沼にも、鯉や鮒の類が住み、鱒が放流してある。鱒の養殖所は丸沼の遙か下方にあって、虹鱒と姫鱒の二種。産卵期が春と秋に分れてるので、雑種になることはない。 この放....
雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
薄明の対照だ。 滝壺の瀬尻のせせらぎに、ガバと波紋を描いたものがある。それは、虹鱒であろう。かげろうの羽虫を餌として、鈎を瀬脇に投げ込めば、瞬間にグッとくる。....
石を食う」より 著者:佐藤垢石
、鰍を胴中から半分に切って、鈎先にさしている。活きている蛙にも、岩魚は飛びつく。虹鱒の共食いには、驚いたことがあった。浅間山麓六里ヶ原の北軽井沢に、一匡邑と呼ぶ....
鱒の卵」より 著者:佐藤垢石
鱒というのか、天然鱒というのか、海から川へ遡ってくる鱒は、アメリカから移り殖えた虹鱒とか川鱒とか、北海道から内地へ移して人工で繁殖した鱒に比べると、比較にならな....
水の遍路」より 著者:佐藤垢石
の岩魚を釣ったこともある。山形県の最上川も覗いた。荷口村の養鱒場で、美味口に奢る虹鱒の饌も嗜んだ。 越後の魚野川へは、遠く信州から直江津を回って遠征したことが....
キャラコさん」より 著者:久生十蘭
色の魚が飛びあがりざま、パクリとそれをのみ込んでしまった。四寸ぐらいもある美しい虹鱒《にじます》だった。 キャラコさんが、うっとりとした声を、だす。 「虹鱒だ....