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「蛇皮線〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

蛇皮線の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
踏んで香を献げに来る者も多い。縁日商人も店を列べている。大道芸人の笙を吹くもの、蛇皮線をひく者、四つ竹を鳴らす者なども集まっている。 その群れのうちに蛇人――....
日本楽器の名称」より 著者:寺田寅彦
並べ立ててあるが、いっこうに要領を得難い。永禄あるいは文禄年間に琉球から伝わった蛇皮線を日本人の手で作りかえた、それがだんだんポピュラーになったものらしい。それ....
環礁」より 著者:中島敦
洩れてくる夕べの讃美歌である。 夜。月が明るい。道が白い。何処やらで単調な琉球蛇皮線《りゅうきゅうじゃびせん》の音がする。ブラブラと白い道を歩いて見た。バナナ....
平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
り》した唐幡《とうばん》と青龍幡《せいりゅうばん》を先にたて、胡弓《こきゅう》、蛇皮線《じゃびせん》、杖鼓《じょうこ》、磬《けい》、チャルメラ、鉄鼓《てっこ》と....
池袋の店」より 著者:山之口貘
の音がきこえて来たりする。三味線とはいっても、東京あたりで俗にいっているところの蛇皮線の音である。蛇皮線というのは、三味線の元祖で、もともと琉球でも三味線と呼ば....
私の青年時代」より 著者:山之口貘
が言つた さて、僕の国はどこなんだか、とにかく僕は煙草に火をつけるんだが、刺青と蛇皮線などの聯想を染めて、図案のやうな風俗をしてゐるあの僕の国か! ずつとむかふ....