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蛍雪
「蛍雪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蛍雪の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「食魔」より 著者:岡本かの子
る初冬の町を歩るいて鼈四郎は自宅へ帰りかかった。姉妹の娘に料理を教えに行く荒木家
蛍雪館のある芝の愛宕台と自宅のある京橋区の中橋広小路との間に相当の距離はあるのだ....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
チョ除《の》け物と成ッて朝夕勉強|三昧《ざんまい》に歳月を消磨する内、遂に多年|
蛍雪《けいせつ》の功が現われて一片の卒業証書を懐《いだ》き、再び叔父の家を東道《....
「源氏物語」より 著者:紫式部
のある博士なのである。こうした大貴族の家に生まれて、栄華に戯れてもいるはずの人が
蛍雪《けいせつ》の苦を積んで学問を志すということをいろいろの譬《たと》えを借りて....
「魔都」より 著者:久生十蘭
お見舞を受け、思わずピョンとばかりベンチから跳ね上った。
加十が北大の土木科に
蛍雪の功を積んでいるうち、浅見博士の「徳川時代の上水道工事」の講義に追従するため....
「学問の独立」より 著者:福沢諭吉
中《さいちゅう》に、自家の学問社会をかえりみれば、生計得べきの路なきのみならず、
蛍雪幾年の辛苦を忍耐するも、学者なりとして敬愛する人さえなき有様なれば、むしろ書....
「教育の目的」より 著者:新渡戸稲造
いうのは、昔は雪の光で書物を読んだとか、蛍を集めて手習をしたとか、いわゆる学問は
蛍雪の功を積まねばならぬ、よほど辛いものであるという教になっているからである。し....
「三国志」より 著者:吉川英治
や黄蓋ごとき者の企てに乗ろうぞ」 「いよいよおかしい。いや笑止千万だ。それほど、
蛍雪の苦を学びの窓に積み、弱冠より兵書に親しんできたという者が、何故、この※沢の....