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「蜂窩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

蜂窩の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
白蟻」より 著者:小栗虫太郎
い。たしかに、一つの特異な色彩とは云えるけれども、しかし土台の底深くに潜んでいて蜂窩《はちす》のように蝕《むしば》み歩き、やがては思いもつかぬ、自壊作用を起させ....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
だから、この奥だろう」 と、皮屋と剃刀屋のあいだの階段をのぼり、突き当りのボロ蜂窩へはいってゆく。 廊下は、壁に漆喰が落ちて割板だけの隙から、糸のような灯が....
とんびと油揚」より 著者:寺田寅彦
した上昇流は決して一様に起こることは不可能で、類似の場合の実験の結果から推すと、蜂窩状あるいはむしろ腸詰め状|対流渦の境界線に沿うて起こると考えられる。それで鳥....
銀座アルプス」より 著者:寺田寅彦
ントストアの予想であり胚芽のようなものであったが、結局はやはり小売り商の集団的|蜂窩あるいは珊瑚礁のようなものであったから、今日のような対小売り商の問題は起こら....
小さな出来事」より 著者:寺田寅彦
、躯を逆様に巣の下側に取り付いて仕事をしていた。二十くらいもあろうかと思う六角の蜂窩の一つの管に継ぎ足しをしている最中であった。六稜柱形の壁の端を顎でくわえて、....
採峰徘菌愚」より 著者:佐藤垢石
ーツに対する結論だ。 きょう採った蜂の巣を、斜酣の家へ提げ込んだ。五人がかりで蜂窩から子供を引っ張り出して見ると、それが二升ばかりもあったのである。油炒りに、....