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蜷局
「蜷局〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蜷局の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
《はったん》の座布団《ざぶとん》をさらりと滑《す》べらせる。富貴《ふうき》の色は
蜷局《とぐろ》を三重に巻いた鎖の中に、堆《うずたか》く七子《ななこ》の蓋《ふた》....
「デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
犯した過失が、ここで恐るべき結果を齎らします。即ち、被害者の足元に手繰り取られ、
蜷局を巻いていたロープが、大騒ぎをしている被害者の体へ、自然と絡み附いたのです。....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
る、しかも三個。 と考え出すと、南無三宝、も一つの瓶には蝮が居たぞ、ぐるぐると
蜷局を巻いた、胴腹が白くよじれて、ぶるッと力を入れたような横筋の青隈が凹んで、逆....
「偽刑事」より 著者:川田功
の様な滑かな手で、蛇の様に重みのある縮緬地が引揚げられたり、ぬらぬらと滑り落ちて
蜷局を巻いたりして、次から次へと婦人達の貪る様な眼で検閲されて居るのである。若い....