» 蜻蛉返り

「蜻蛉返り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

蜻蛉返りの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
村芝居」より 著者:井上紅梅
をしごき、腕を剥き出した大勢の男と戦いの最中であった。 「あれは名高い荒事師だ。蜻蛉返りの四十八手が皆出来るんだよ。昼間幾度も出た」と雙喜は言った。 わたしど....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
あろう――と断ぜねばならなくなってしまった。すでに明白である――局面は再び鮮かな蜻蛉返りを打った。しかし、それには右指の方にきわだった特徴があって、その方にのみ....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
われて居ることで、一般人民はそんな事はちっとも知らない。実に馬鹿なもので、政府が蜻蛉返りをして居っても一般人民はほとんど知らない。一般人民の間に伝えられて居るこ....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
\と羽根を突くと云うと、むくれんじの玉の返る処が蜻蛉という虫に似て居りますから、蜻蛉返りと云って、くる/\ッと返る、蜻蛉と云うものは蚊を捕り喰う虫だと云うので、....
」より 著者:竹久夢二
そう面白そうでした。教会の十字塔を吹いたり、煙突の口で鳴ったり、街の角を廻るとき蜻蛉返りをしたりする様子は、とても面白そうで、恰度子供達が「鬼ごっこするもん寄っ....
映画雑感(Ⅵ)」より 著者:寺田寅彦
を支えているような気がした。これに反してマックの方は判定を聞くと同時にぽんと一つ蜻蛉返りをして自分の隅へ帰ったようであった。つまりそれだけの体力の余裕を見せたか....