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蝋管
「蝋管〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蝋管の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
先生一流の愚痴の紋切型が初まった。安月給取りの蓄音器じゃあるまいし、もうソロソロ
蝋管を取り換えちゃどうです。今の人間は、みんな西洋崇拝で、一人残らず唯物科学の中....
「春昼」より 著者:泉鏡花
ように、遠いが、手に取るばかり、しかも沈んでうつつの音楽のように聞えて来た。靄で
蝋管の出来た蓄音器の如く、かつ遥に響く。 それまでも、何かそれらしい音はしたが....
「蓄音機」より 著者:寺田寅彦
ある。その後にサムナー・テーンターやグラハム・ベルらの研究によって錫箔の代わりに
蝋管を使うようになり、さらにベルリナーの発明などがあって今日のグラモフォーンすな....
「映画雑感(Ⅴ)」より 著者:寺田寅彦
ないかと思われる。その後の余波となるべき裁判所の場面もちょっと面白い。証拠物件に
蝋管蓄音機が持出されたのに対して検事が違法だと咎めると、弁護士がすぐ「前例」を持....
「新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
に「アーバイ/\」とやったものである。 蓄音機が非常に珍しくまだ平円盤がなくて
蝋管の時分、高いところへ蓄音機を据えてそのわきに端座し銭をとって今日のレシーバー....