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蝗虫
「蝗虫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蝗虫の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
みずかっても、自分の所得となるものは、何一ツなかった。旱魃があった。雲霞のような
蝗虫の発生があった。収穫はすべて武器を持った者に取りあげられてしまった。 ある....
「家」より 著者:島崎藤村
たが、主人の思惑を憚って、申訳ばかりに本の復習を始めた。何時の間にか彼女の心は、
蝗虫を捕って遊んだり草を藉いて寝そべったりした楽しい田圃側の方へ行って了った。そ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
の文句は「汝馬に力を与えしや、その頸に勇ましき鬣《たてがみ》を粧いしや、汝これを
蝗虫《いなご》のごとく飛ばしむるや、その嘶く声の響きは畏《おそ》るべし、谷を脚爬....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
、幸福なる人々は星より星へ行くであろうと言ったのは。それもいいでしょう。人は星の
蝗虫《ばった》になる。そしてそれから、神を見るであろう。アハハハ。それらの天国な....