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「蝦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

蝦の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
」 譚は老酒《ラオチュ》に赤らんだ顔に人懐《ひとなつ》こい微笑を浮かべたまま、《えび》を盛り上げた皿越しに突然僕へ声をかけた。 「それは含芳と言う人だよ」 ....
海のほとり」より 著者:芥川竜之介
げの卵塔場《らんとうば》でしたし、おまけにそのまたながらみ取りの死骸《しがい》は《えび》だらけになって上《あが》ったもんですから、誰でも始めのうちは真《ま》に....
カインの末裔」より 著者:有島武郎
れてその跡からとぼとぼとついて行った。 北海道の冬は空まで逼《せま》っていた。夷富士《えぞふじ》といわれるマッカリヌプリの麓《ふもと》に続く胆振《いぶり》の....
初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
リカアフリカ濠州および我がアジアの大部分に向って試みたかを。また見よ、北の方なる夷《えぞ》の島辺、すなわちこの北海道が、いかにいくたの風雲児を内地から吸収して....
婦系図」より 著者:泉鏡花
、宮畑閑耕。同じ文学士河野英吉の親友で、待合では世話になり、学校では世話をする(茶と緋縮緬の交換だ。)と主税が憤った一人である。 この編の記者は、教頭氏、君....
海異記」より 著者:泉鏡花
な水と天との間さ、薄あかりの中をいろいろな、片手で片身の奴だの、首のねえのだの、蟇が呼吸吹くようなのだの、犬の背中へ炎さ絡まっているようなのだの、牛だの、馬だ....
革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
が。 それを熟と、酒も飲まずに凝視めている。 私も弁当と酒を買った。 大な蟆とでもあろう事か、革鞄の吐出した第一幕が、旅行案内ばかりでは桟敷で飲むような....
唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
それどころじゃあねえ。この錠前だと言うのを一見に及ぶと、片隅に立掛けた奴だが、大蟆の干物とも、河馬の木乃伊とも譬えようのねえ、皺びて突張って、兀斑の、大古物の....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
は吹消した提灯を、鼠に踏まえて、真鍮の煙管を鉄扇で、ギックリやりますし、その方は蟇口を口に、忍術の一巻ですって、蹴込へ踞んで、頭までかくした赤毛布を段々に、仁....
悪獣篇」より 著者:泉鏡花
なお欺くべしじゃが、あの、お松というのが、また悪く下情に通じておって、ごうなや川で、鰺やおぼこの釣れないことは心得ておるから。これで魚屋へ寄るのは、落語の権助....
怨霊借用」より 著者:泉鏡花
、大肌脱になっていて、綿八丈の襟の左右へ開けた毛だらけの胸の下から、紐のついた大蟇口を溢出させて、揉んでいる。 「で、旦那、身投げがござりましてから、その釜ヶ....
瓜の涙」より 著者:泉鏡花
鞭だか、朱の総のついた奴をすくりと刺している。 年倍なる兀頭は、紐のついた大な蟇口を突込んだ、布袋腹に、褌のあからさまな前はだけで、土地で売る雪を切った氷を....
葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
だもんですから、」ずっと、長火鉢の前を悠々と斜に過ぎ、帯の間へ手を突込むと小さな蟇口を出して、ちゃらちゃらと箪笥の上に置いた。門口の方を透して、 「小僧さん、....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
泊い歩行く。 一向に美術家でない。錺屋、錺職をもって安んじているのだから、丼に蟇口を突込んで、印半纏で可さそうな処を、この男にして妙な事には、古背広にゲエト....
活人形」より 著者:泉鏡花
聞きて、よくよく思い詰めたる物と見ゆ。遥々我を頼みて来し、その心さえ浅からぬに、夷、松前はともかくも、箱根以東にその様なる怪物を棲せ置きては、我が職務の恥辱な....