» 蝶結び

「蝶結び〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

蝶結びの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
天守物語」より 著者:泉鏡花
って三方を廻廊下のごとく余して、一面に高く高麗べりの畳を敷く。紅の鼓の緒、処々に蝶結びして一条、これを欄干のごとく取りまわして柱に渡す。おなじ鼓の緒のひかえづな....
土曜夫人」より 著者:織田作之助
いた。 黙々とコバルト色の無地のワンピースを着て、衿のボタン代りに丸紐をボウ(蝶結び)に結んでいると、上海帰りのルミが、 「殺生やわ、ほんまに……」と、遅れて....
琥珀のパイプ」より 著者:甲賀三郎
ある。彼岩見は、白の縞ズボンに、黒のアルパカの上衣、麦藁帽に白靴、ネクタイは無論蝶結びのそれで、丁度当時のどの若い会社員もした様な一分の隙もない服装で、揚々とし....
映画」より 著者:宮本百合子
んに気易い。切符を買って、入るとそこが広間の待合室で、真中に緑色の縮緬紙の大きな蝶結びをつけた埃っぽい棕梠の鉢植が一つ飾ってあって、壁に沿って椅子が並べてある。....
道標」より 著者:宮本百合子
ンが園遊会の柱のようにまきついて、みどりのちりめん紙でくるんだ鉢のところで大きい蝶結びになっている。白いザラ紙のテーブル・クローズ、粗末なナイフ、フォーク、そし....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
の書屋を覗いた。 「うむ、来たか……」待ちわびていたらしい一八郎はすぐ小鳩の足の蝶結びを解いて、庭の巣箱へパッと放し、机の前に戻って、その雁皮紙の皺をのばした。....
東京ロマンティック恋愛記」より 著者:吉行エイスケ
て、街のエロチシズムの集散地へなりと、こころのままに行くことができる。 前髪に蝶結びのリボンを巻いた踊子の意気姿、かの女はもとよりショウト・スカウト、ハイヒー....