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螺旋階段
「螺旋階段〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
螺旋階段の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙女囚第一号」より 著者:海野十三
ていた。それは遠くから見ると、まるで白い編上靴を草の上においてあるように見えた。
螺旋階段の明りとりらしい円窓がいくつも同じ形をして、上から下へとつづいていた。そ....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
けで、ギイと内側へ開いた。 内部は十坪ほどの広さであった。中央部には傾斜の急な
螺旋階段がグルグルと上に伸びていた。だから天井の真中が、丁度人間の通るだけの大き....
「階段」より 著者:海野十三
を持ったカード函が重っていた。そしてなによりの偉観は室の中央に聳え立つ幅のせまい
螺旋階段であった。それはわずかに人一人を通せるほどの狭さで、鉄板を順々に螺旋形に....
「ネオン横丁殺人事件」より 著者:海野十三
く何かの材料かもしれない。 店をとおりすぎ、洋酒瓶の並ぶうしろに、三階へつづく
螺旋階段があった。二階へも別な階段があったが、二階と三階とを通ずる階段はなかった....
「灯台鬼」より 著者:大阪圭吉
…いや、初めからお話しましょう」 と風間老人は、わたし達の先に立って、暗い急な
螺旋階段を登りながら言った。その声がまた、長い高い塔内に反響して、なんとも言えな....
「怪塔王」より 著者:海野十三
ばやく塔の中にとびこみ、ぴたりと入口をしめました。 はじめてはいった怪塔の中!
螺旋階段 1 怪塔の中は、まっくらです。 帆村探偵と一彦少年とは、....
「田端の汽車そのほか」より 著者:宮本百合子
いところに在らねばならない。そういうわけで、田端の駅は、その高台からまるで燈台の
螺旋階段のように急な三折ほどの坂道で、ダダダダと駈けおりたところに在った。その急....
「狼疾記」より 著者:中島敦
だ。事実、話す言葉だけを聞いていれば、二人の間にほとんど差異は無いのだから。――
螺旋階段という代りに、グルグル廻ッテ登ッテ行クノガアリマスナ、ソラ、アノ、高イ塔....
「死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
の頃、ノートル・ダームの釣鐘を見に行ったときのことを、私は覚えている。 薄暗い
螺旋階段をのぼり、二つの塔をつないでいる細長い回廊を通り、パリを足の下に見て、私....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
は烈しくドキドキと動悸を打つ。私はそっと近寄って行って、穴の上へ首を突き出した。
螺旋階段が垂直に、穴の口から下りている。その階段の尽きる辺に、一つの室があるらし....